「変革せよ、変革に迫られる前に」

NY日商、日本クラブ
コーチ・エィ主催ウェビナー

鈴木義幸氏講演

 NY日本商工会議所(JCCI)、日本クラブ、コーチ・エィ主催の「自ら変化を起こすことのできる組織をつくる」と題したウェビナーが7月30日夕開催された。講師は、株式会社コーチ・エィ代表取締役社長執行役員の鈴木義幸氏。「自ら変化を起こすことのできる組織」とはどのようなものか、どうすればそのような組織をつくりあげることができるのかを語った。

 鈴木氏は「変革せよ、変革に迫られる前に」という今年3月に亡くなった元ゼネラル・エレクトリック社の最高経営責任者、ジャック・ウェルチ氏の言葉を引用し、リーダーは、企業の中に暗黙の了解で決まっている様々な前提とそれに従ったルーティンを問いかけ、それを壊すことを厭わない勇気と決断が必要であると述べた。つまり、前提とルーティンが同じであれば組織は変わらないことに早く気づき、「共創と構築の対話」によってメンバーと共に未来を創造する必要性を説いた。

 「何事も変化が必要になってから対応したのでは既に遅い」と述べた。

 リーダーを開発するための基本的な問いは4つ。「会社の何を変える必要があるのか」「自分はどう変わるのか」「誰をその変化に巻き込むのか」「その人をどうリーダーとして開発すれば良いのか」。「人は未完のものに影響を受ける」というザイガニック・エフェクトをヒントとして紹介し、生産性を上げるためのコミュニケーションの大切さ、時には会議を変えるための会議を開いて変化のできる組織を作ってはどうか」と問いかけた。聴講者からは多くの質問が寄せられ関心の高さを伺わせた。