ニューヨークのブルックリンでクラフトSAKEを醸造するブルックリン・クラは、2021年に日本酒「八海山」で知られる八海醸造(新潟県)と資本業務提携。ブルワリーも拡大して移転、共に世界に通じる飲料を目指してSAKE造りに取り組んでいる。
3月27日には、東京のホテルニューオオタニ東京で、ブルックリン・クラの3種類のSAKEの日本デビューと八海醸造が初めて製造した米ウイスキー「Hakkaisanシングルグレーン魚沼8年ライスウイスキー2025 LIMITED」のメディア発表会が盛大に開かれた。
八海醸造の代表取締役社長・南雲二郎さんが100年に及ぶ同社の歩みを、副社長取締役・南雲真仁さんが今後の事業戦略について述べ、世界に通用するようにと同社のロゴをローマ字に改めたことも発表した。この日、ブルックリン・クラの創設者で社長のブライアン・ポーレン氏、創設者で杜氏のブランドン・ドーン氏、八海醸造のグローバル・アンバサダーのティモシー・サリバン氏もニューヨークから駆けつけて挨拶、彼らのSAKEについてスライドを交えて語った。日本で販売するSAKEはいずれもニューヨークの水、米国産の米で醸造。水源地のキャッツキル名を冠した「CATSKILLS」、米国で最初に山田錦が栽培された土地グランド・プレーリーの名をつけた「GRAND PRAIRE」、伝統的な製法にドライホップを施した淡いピンク色の「OCCIDENTAL」日本での価格はいずれも4950円。4月14日から販売が開始される。この日はそれぞれのSAKEに合わせたペアリング・フードとの試飲も行われた。(石黒かおる、写真も)