ぽっちゃりな自分を愛してハッピーデー 桃果愛さん

ファッションモデル&イベントプロデューサー

 元看護師で、日本初のプラスサイズモデルとして日本で活躍する桃果愛さんは現在東京でプラスサイズ専門モデル・タレント事務所(株)「Wインパクト」代表を務め、プラスサイズファッションイベント「トウキョウ・グラマラス・ポッチャリ・コレクション」プロデューサーとして活動している。   

 自らも今月12日にはニューヨークファッションウイークのプラスサイズブランドモデルとしてランウエーを歩く。昨年に続き2度目。「自分を愛してハッピーに」をモットーにボディポジティブな生き方をSNSで発信しており、インフルエンサーとして多くの若者の支持を集めている。

 大阪生まれの熊本育ち。幼少期からぽっちゃり体型で、小学校1年生ですでに身長が158センチで体重40キロ、5年生で70キロと学校一番のビッグな女の子だった。でも毎週熱を出して病院に通う虚弱体質だった。そんなことから地元の高校から九州看護福祉大学へ進学した。ところが実習と毎日のレポート作りで寝る時間もなく、病院での人間関係の距離の取り方にも迷い、大学3年の時にうつ病になってしまった。1年間の休学中のある日、自宅のクローゼットの自分の服が全て真っ黒だったのを見て、自分で自分を殺していることに気がついた。「もう人の目なんか意識しないで生きていこう。私の人生に関係ないじゃん」と吹っ切れたことで自分をマイノリティーな存在の立ち位置から社会を見つめ、社会的弱者と言われる女性や、障害を持つ人、高齢者が明るく暮らせる社会にするにはどうしたらいいかという「自分を愛してハッピーライフ」という自らのライフワークを意識する芽生えに繋がったのだという。

 大学卒業後は、教授の勧めで東京の病院に看護師として就職した。勤め始めてまもない頃、モデル募集の広告が目に入った。自分が中学生時代から通信販売で購入して愛用していたプラスサイズの衣料会社の広告だった。その縁もあって、その会社の専属ファッションモデルとして採用され、9年間、看護師とファッションモデルの二足の草鞋を履くことになった。30歳になる時に病院から看護師主任の声がかかった。看護師たちを束ねる主任と言う要職に就いたら、もうさすがにファッションモデルとの両立はできない、どちらも中途半端になると判断し、きっぱり病院を退職、ファッションモデルで生きていくことを決めた。

 「日本はちょっとぽっちゃりしているだけで、健康管理ができていないという視線にさらされ、ぽっちゃりしているから自分はモテないだとか自分を卑下して自信をなくしている若い女性が本当に多いんです。アメリカだと、同じプラスサイズのモデルたちは『ぽっちゃりしてる方がセクシーでモテるのよイエーい』と実に明るいのを見て、日本のぽっちゃり系女子に元気を与えようと思ったんです」とにこやかに話す。日本記念日協会に8月7日を「自分を愛してハッピーデー」と、10月10日を「プラスサイズ・ハッピーデー」と登録した。カラフルな世界が大好き。「ブログを通してたくさんの方が自分をいっぱい愛せますように♡何かお役に立てれば幸いです」とエールを贈る。今月13日にはブルックリンのジャパンビレッジで「NEO JAPAN」という日本文化紹介と多様性を紹介するイベントも開催する。

   (三浦良一記者、写真も、関連情報8面に)