MTA職員の信頼失墜
地下鉄やバスLost & Found多くが届けられず
都市交通局(MTA)監察総監室(OIG)のダニエル・コート長官は8月21日、公共交通機関の利用者が紛失/忘れ物として申し出た物の多くが、実際は遺失物課(LPU)に届けられていないことを示す内偵捜査の結果を報告した。
同報告書は「捜査員が拾得した遺失物の多くはLPUに行きつくことはなく、駅職員または交通施設が破棄または私物化したことが考えられる」と伝えている。2024年初頭、捜査員は意図的に「落とし物・忘れ物」24個を地下鉄駅構内やバス車内に設置した。数か月後、LPUで確認されたのは、Eメールのアドレスと一緒に「持ち主に戻してください」と記されたキーホルダー1個のみだった。ロングアイランド鉄道(LIRR)で行った同様の捜査では、所持品19個のうち回収できたのは47%だった。
地下鉄やバスの職員はすべての遺失物を記録しておらず、LPUに移管されることなく駅やバス営業所に留まっていることが多いことも分かった。また捜査員たちが24個の拾得物を届けたところ、LPUに移管されたのは4個で、残り20個はデータベースに記録もされていなかった。
コート長官は「現場捜査は、特にNYCトランジット(NYCTA)の遺失物処理体制に明らかな過ちがあることが証明された。利用者が信頼できるよう、MTAの各機関は効果的なプロトコールを備えなければならない」と話している。
NYCTAは23年、6万8000個以上を拾得物として保管した一方、未だ返却を待っている遺失物は3万1500個以上にのぼることも明らかにしている。同報告を受けたNYCTAとLIRRは保管、記録、返却手順に関する9項目の改正案に合意した。

