42歳で来米して振付師として活躍  戸塚 慎さん

ダンサー、振付師

 戸塚慎さん(44)は、日本を代表するストリートダンス界のトップパフォーマーとして広く知られ、これまで、ダンサー、振付師、ダンスインストラクター、シンガー、ソングライターとして幅広く活躍しきた。日本国内のみならず韓国のトップアーティストの音楽制作や振付も手がけている。また、台湾でダンスワークショップを開催するなど、アジア各国へ活動の場を広げている。

 ダンス歴は長く、26年に及び、数多くの国内外のアーティストをサポートしてきた。BTSのワールドツアー日本公演への参加をはじめ、マドンナの来日時の「Smap×Smap」のテレビ出演、さらにNHK「紅白歌合戦」、日本レコード大賞、MTV Video Music Awards Japan(VMAJ)で日本のトップアーティストのバックダンサーを務めている。

 また、日本で上演された「ロミオ&ジュリエット」、ブロードウエーミュージカル「イン・ザ・ハイツ」、「ロッキー・ホラー・ショー」、「黒執事」など、数々のミュージカルにも出演し、さらに映画「モテキ」、きゃりーぱみゅぱみゅの「つけまつける」、「インベーダーインベーダー」のMVに出演し、世界6か国を回ったワールドツアーにも出演した。

 2024年6月末にO1Bビザを取得し来米、現在、カリフォルニア州アーバイン在住。「40歳になって、世界に挑戦せずに自分の人生を終わらせるのは絶対に悔いが残ると思った」。日本にいれば仕事はあった。でも、日本にいたからこそ通用した自分なのではないか、そんな思いが常にあった。

 アメリカではコーチとして担当したダンスチームが世界的に有名なダンスコンテスト「World of Dance」に出場。先日行われた「World of Dance Summit 2026」でトップ10入りを果たす。そのほか「Showstopper」にも出場してOverallの優勝やトップ3へ導く。

 今後の目標としては、ダンスエージェンシーに所属してダンサーとしてのキャリアを積み、ゆくゆくは振付師として活動の場を広げていき、何かしらの賞を獲れたらと思っている。

 今後の課題を聞くと「単純な事かもしれませんが、根本的な所で言うともっと自分自身をアピールする事。アメリカに戻ってきて感じたのは、自分自身に「日本人らしい謙虚さ」がある事。うしろの方でひっそり誰かが見つけてくれる事を期待する事ではなく、自分自身で自分をアピールする気持ちが大事だなと。ダンスの部分で言えば、頂いた振付を元の振付を崩さずいかに自分のテイストを加えてアウトプットするか。それがオリジナリティとなり、プラスアルファで評価される。料理で言えば、同じ素材の食材でも味付けが違えばまったく違う料理になるじゃないですか? その調味料を選ぶのも自分、量を調整するのも自分。調整料がセンスだとしたら、そのセンスを磨く事も課題と捉えています」。

 アメリカでこれから活躍することを目指す、若手にアドバイスを聞くと「まずビザ的な事で言えば、日本でまずキャリアを積む事。人それぞれいろんなやり方があると思いますが、自分の場合は日本でのキャリアがかなりビザの助けになりました。頑張って欲しいです」と話す。東京都出身。

 (三浦良一記者、写真も)