着物の生地で芸術、岡田真由子NY展

 着物の生地を使って芸術作品を作るアーティスト、岡田真由子さんの展示会「KIMONO REBORN」が、25日(日)から30日(金)まで、ブルックリンハイツの会場(67 Atlantic Ave, Brooklyn)で開催される。

 20日までマンハッタンのギャラリーで行われていた作品展が好評を博し、装いを新たに今回はブルックリンの元空手道場を会場に開催されるもの。

 岡田さんは京都出身。着道楽の祖母の影響で幼い頃から着物に惹かれ、着物づくりに関わる仕事をしたいと思い、京都精華大学で日本画を専攻。創作活動を通じ、着るには傷みがあるがごみと呼ぶにはあまりにも美しいたくさんの着物に出会い、もう一度その着物たちを世界中の晴れの舞台に上げたいという思いから、2010年ニューヨークに移住。着物生地で創る100匹の鯉のインスタレーションやパフォーマーの衣装製作、レストランの内装など、幅広く活動した。2015年からは拠点をスイスのベルンに移して活動を続けている。

■岡田さんコメント

「パンデミックにより閉場した空手道場を舞台に、ブルックリンらしい赤煉瓦と和の要素がミックスした空間に、KIMONO REBORNの鯉たちが泳ぎます。古い着物と空間の再生、エネルギッシュなコラボレーションを、ぜひ体感してください」

 レセプションとしてバレエパフォーマンスのイベントも開催予定。詳細は最後のウェブサイト参照。岡田さんの作品を店舗やオフィスに展示したい人や、家に眠っていてもう着る予定のない着物を寄付してアート作品として生まれ変わらせたい人など、岡田さんが相談に乗ってくれるという。問い合わせはウェブサイトhttps://www.mayuko-okada.comから。