この連載は、日本語を勉強している人を読者対象としたコーナーです。日本文化やマナー、タイムリーな日本に関する話題などを簡単な日本語で毎月第3週号に掲載します。アメリカ人の友人などにご案内ください。また、漢字をまだ習っていないお子様にとっても社会を知り、漢字に接するよい機会になります。

ポケットの中の日本文化
日本に来ると、ハンカチを持ち歩く人が多いことに気づくかもしれません。日本では、手をふいたり、汗をふいたりするために、毎日アイロンをかけた清潔なハンカチを持つ人が多くいます。学校でも身だしなみとして「ハンカチを持ちましょう」と教えられ、大切にされています。
もともとはヨーロッパから伝わった文化ですが、日本では「身だしなみを整える」という考え方とともに広まりました。無地やチェック、季節の花や和風のデザインも人気です。おみやげやプレゼントとして選ばれることもあります。小さなハンカチにも、日本の文化が見えてくるのです。
(長久保美奈、マナー講師)
わくわくことわざ(21)
文とイラスト 平田恵子
目から鱗が落ちる
何かがきっかけとなって、それまで分からなかったことが理解できるようになるという意味。もとは新約聖書にある言葉で、これが日本語に訳されて定着しました。驚くというよりハッとして物事の真相がはっきりした時に使います。例えば、「食事前の『いただきます』の意味を知ったときは、目から鱗が落ちる思いだったな。植物や動物の命をいただいて自分の命をつないでいくことへのありがたさと、食事に関わった全ての人々への敬意の気持ちが背景にあったとはね!」などのシーンで使えます。
《言葉の意味(ことばのいみ)》
・ハンカチ:handkerchief ・持ち歩く:carry
・アイロンをかけた清潔(せいけつ)な:A clean, ironed
・身だしなみ :personal grooming
・和風(わふう):Japanese style ・きっかけ:Trigger
・新約聖書(しんやくせいしょ):New Testament
・定着した(ていちゃく):established
・物事の真相(ものごと=の=しんそう):The truth of the matter
・「目から鱗が落ちる」の出典 (め=から=うろこ=がおちる):The scales fall from one’s eyes.

