デジタル博物館で詳細に

ニューヨーク日本歴史評議会は3月30日夕、ニューヨーク日系人会で日本・東アジア史の専門家であるロードアイランド・スクール・オブ・デザインのアンガス・ロッキャー博士を講師に迎え、講演会を開催した。
(写真上)1939年と64-65年にNYで開催された万博日本館の説明を熱心に聞く参加者
講演会では、過去にニューヨークにおいて開催された2回の万国博覧会(1939〜40年、及び1964〜65年)での日本館を取り上げ、その展示において、日本が西洋社会に対し伝統文化と近代的成果の融合という形で紹介されたことについて説明した。また、2つの異なる時代において日本が博覧会を外交的観点からどのように活用し、激動の20世紀を乗り切ろうとしたかについても解説した。

ニューヨーク日系人歴史デジタルミュージアムは、1860年以降のニューヨークにおける日本及び日系人に関する歴史資料(文書、写真、映像、書簡、報道等)を検索・閲覧できるバーチャルミュージアム。これらの資料は、政治、外交、ビジネス、科学、文化、教育、スポーツ、メディア、移民など多岐にわたる分野に関係している。今日の強固で揺るぎない日米関係の背景には、ニューヨーク地域における数多くの日本人、日系アメリカ人、そしてアメリカ人の語られてこなかった物語がある。同ミュージアムはそれらの人々に光を当て、記憶し、認識し、顕彰することを目的としている。
講師のアンガス・ロッキャー博士は、ケンブリッジ大学で学士号(歴史)、ワシントン大学で修士号(日本研究)、スタンフォード大学で博士号(歴史)取得。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)で教鞭をとり、大英博物館での共同プロジェクトにも参画。著書に『Exhibitionist Japan:The Spectacle of Modern Development』(ケンブリッジ大学出版局、2025年)及び『Japan: A History in Objects』(テムズ・アンド・ハドソン、2026年)がある。

