卒業式中止も

日本人学校など休校続々 新型コロナ

 ウエストチェスター郡パーチェスにある慶応義塾ニューヨーク学院(高等部)は8日、学年末となる5月31日までキャンパスを閉鎖し、オンラインで授業を行うとホームページで発表した。コネチカット州グリニッチにあるニューヨーク日本人学校は9日、保護者に12日まで休校すると連絡した。13日の修了式は11日現在未定。ウエストチェスター郡のポートチェスター中学校を借用校としているニューヨーク日本語補習授業校W校では7日、1マイルほど離れたところにあるジョン・F・ケネディ小学校に通う児童の家族が感染者に接触していたことから6日休校となり、校舎の消毒が行われたことから、午後は休校にした。

 ニューヨークとニュージャージーの全日制日本人学校と補習授業校を運営するニューヨーク日本人教育審議会は4日「新型コロナウイルスへの対応」と題する通知を保護者に出した。それによると、補習校については、①本校生徒から感染者が出た場合、②借用校が休校となった場合、③本校生徒が在籍している現地校が休校または児童・生徒が感染したと判明した場合、休校とするとしている。また、④借用校が所在する学校区、児童・生徒の居住する学校区にて感染者が確認された場合には当該学校区の方針に従うとしている。

 これに従い、ニューヨーク補習校は、卒業式会場としていたニューロッシェルにあるアルバート・レオナルド中学校が25日まで休校となったため、15日に予定していた卒業式を中止した。年度最終授業日の14日はW校は一斉休校、LI校は午前中に卒業証書授与などを行い午後は休校する。

 ニューヨーク育英学園は13日の卒業式を予定通り開催、14日、15日の授業も、借用校が使えなくなったポートワシントン校以外は予定通りだが、20日に予定の卒園式、24日に予定の終業式を17日に前倒しする。21日に予定していた同学園創立40周年式典を延期した。

 マンハッタンのリセ・ケネディ日本人学校は14日の卒園卒業式を開催する。