東日本大震災NYで追悼

被災地3県の思い尊重
ホクホク会が式典断行

 ニューヨーク近郊在住の東北6県と北海道の出身者らで作る「ホクホク会」主催の第9回東日本追悼式典が8日午後1時30分からニューヨーク日系人会で開催され60人余りが出席した。

 来賓でニューヨーク総領事の山野内勘二大使が挨拶、幹事県のニューヨーク青森県人会・松浦玲子会長、ニューヨーク岩手県人会の岩崎雄亮会長(代読・ニューヨーク福島県人会・藤田小夜子会長)が挨拶。中垣顕實法師の法話、読経、黙祷が行われた。

岩手の高校生らが来米
被災地の現状をレポート

 被災地レポートとして岩手県立久慈東高校2年の小野楓さんが「震災の思い出」と題して、震災当時の野田村と避難所になった小学校について報告。岩手県立久慈高等学校1年の小谷地奏依さんが「現在の野田村」と題して、震災から現在までの村の歩みを話した。

 のだ千年の松代表の坂本久美子さんが「津波のおかげ」と題して被災者の心の動きと防潮林再生を目指す、のだ千年の松の活動報告と被災地を支援したニューヨーク日系社会への感謝の言葉を述べた。

 福島県からは大沢泉さんが「ニューヨークから見た震災9年後の福島」と題して県内各地の復興の歩みと環境再生への取り組み、今後の課題と可能性について述べた。宮城県からは映画監督の堀江貴さんが「Rebirth Tohoku 2021ー明るい未来」と題して、制作した短編映画の話とその映画上映会やイベントなどによる宮城・東北の地域活性化や岩手の育成活動などの計画について述べた。

 式典ではニューヨーク在住の作曲家、金澤恵之さんが書き下ろしの「アンスポークン・ワーズ」をピアノ演奏、来米した岩手県のシンガーソングライター、松本哲也さんが「歩きましょう」「センチュリー」を熱唱した。最後は民部座が神楽三番叟、新作の万葉のうたにのせて、山形県の花笠踊りを披露した。

 新型肺炎コロナウイルスの感染拡大で、大勢の人が集まる集会やイベントが軒並み延期や中止となる中での開催となったことに、同会の松浦青森県人会会長は「宮城、岩手、福島の被災地3県からどうしてもやりたいとの強い希望があり、さまざまな意見があったが他県も最終的には賛同して協力して実施した」と説明した。岩手県から10人が式典のために来米した。

関連動画:ホクホク会追悼式典