NYファッションウィークAFC開催

日本とアジアの若手デザイナー

 2月11日から16日まで開催されたニューヨーク・ファッションウィークで、株式会社バンタンとパルコの共同企画「アジア・ファッション・コレクション(AFC)」が15日夕方からマンハッタンのスプリングスタジオ・ギャラリーで2年ぶりにランウェイショーを行った。同時にオンラインでもストリーミングした。

 受賞参加した日本人若手デザイナーはブランド名「YUUNA ICHIKAWA」の市川結菜さん(大阪文化服装学院)、「COCOTONO」の深澤思乃さん(バンタンデザイン研究所東京校)、「DOKKA vivid」の菅内のど佳さんと夏明豊さん(大阪文化服装学院)の4人。市川さんは、インスピレーションを「時代に左右されず自分を貫いてほしいという想いと、社会が足踏みをしようと新境地を開拓し、その社会状況を狂気と受け止め、その狂気と精神の若さを武器に突き進む」と述べる。深澤さんは「インターネットで面白い画像を集めているうちに、既視感のあるシーンや見慣れた風景で、違和感ある何かが起こっているモノは面白いという共通項に気付き、これがコレクションのインスピレーションとなった」と説明。「DOKKA vivid」のコンセプトは「LOVE and CHOICE」で、「ビビッドカラーとサスティナブルな環境づくりを掛け合わせ、楽しく優しいスパイスを世界中に届ける」のが焦点。

 この企画は「バンタン・トーキョー」(石川巳取締役会長)が2012年に4人の日本人若手デザイナーの作品をNYファッションウィークに初出場させたのが始まり。以後パルコ(溝口岳執行役員)との共同企画となったAFCは日本とアジアの若手デザイナーを育て、世界のファッション界に送り出すという意図でこれまで2月のNYファッションウィークに欠かすことなく参加してきた。今回は、日本人デザイナーと共に韓国からイ・スンズ(SUNG JU)さん、台湾のシェユーノン・シェミンジュ(WooLeeX)さん、インドネシアのグレンダ・ガルシア(Glenda Garcia)さんが受賞、参加している。(ワインスタイン今井絹江写真:株式会社バンタン広報部の提供)

(写真)左からブランド名「COCOTONO」の深澤思乃さんの作品、ブランド名「YUUNA ICHIKAWA」の市川結菜さんの作品、ブランド名「DOKKA vivid」の菅内のど佳さんと夏明豊さんの作品 Photo©Asia Fashion Collection / Fernando Colon