編集後記 2月19日

【編集後記】
 みなさん、こんにちは。小室眞子さんが住むマンハッタンのアパートの玄関先で、ニューヨーク市の清掃職員の男性が家庭内問題のいざこざで口論になり、娘の元交際相手から短銃で3発撃たれ、負傷する事件が2月10日の午前11時15分くらいに起こった。そんな事件が白昼起こっていたことも知らず、事件から2日経って、近所に住む日本人主婦から話を聞いてびっくり。その時、これを記事にしていいものか、それともやめておいた方かいいのか一瞬迷った。小室さんや眞子さんに関しては、パパラッチのような自宅まで追いかけ回してプライバシーを侵害するようなことはやめようという不文律の紳士協定が現地のプレスの間であったからだ。しかし、今回は警察も出動し、眞子さんのアパートの前の道路やその両サイドの道路も封鎖されてNBCニュースやニューヨークポスト紙などが大々的に報じていた。ただし、アメリカのメディアはその事件現場の前のビルに元日本のプリンセスが住んでいたとは知らなかったらしく、また事件に巻き込まれたわけでもないので一切触れていない。それを日本のめディアで書けば騒ぎになる。しかし、書かなければ、もし今後何かあった時に、あの時書いておけばもっと周りが気をつけていたはずだという後悔が先に立たずもあり得る。第一、これは事件だし、ニュースだ。躊躇(ためら)わずに字にすべきだと判断した。迷ってから判断するまで1分。カメラを持って現場へ走った。取材を終えて帰る時に、背中でガラスが割れる音がした。ホームレスが空のガラス瓶を地面に叩きつけて割っていた。自分に投げられた怖いと思った。そんな場所に生きていることも伝える意味があると思った。この記事が元で、同業他社の偉い人から協定違反だと締め付けが来るかもしれない。だがその時はその時だ。自分はどうなってもいい。考えるべきは読者第一。伝えることを何よりも優先することにした。今週号の5面で報じてます。それでは、みなさん、よい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)