1月は黒澤明の「影武者」

ジャパン・ソサエティーの月例映画再開

4月まで名作クラシック上映

 ジャパン・ソサエティー(JS)映画部は、今月より月例映画上映会「マンスリー・クラシック」シリーズをJS内劇場(東47丁目333番地)にて再開する。  

 2015年に始まった同シリーズは、日本映画を代表するクラシック作品、レア作品や再発掘作品などを紹介する月に1回の映画上映会。新型コロナの影響により一時中断されていたが、21日(金)午後7時から、ハリウッド大手スタジオから配給された初めての日本映画である黒澤明監督『影武者』を皮切りに再開する。(写真上、Kagemusha © 1980 Toho Company, Ltd.)

 1月から4月までのラインナップには、日本映画界の巨匠、黒澤明監督作品である偉大な武将の影武者として壮烈に生きた男の物語を描く戦国スペクタクル『影武者』に始まり、武家社会や武士道の残酷さを描き、日本国外でも注目を浴びた社会派時代劇『切腹』(2月4日)、「さそり」と呼ばれる女囚、松島ナミの壮絶な権力への復讐を描いた『女囚さそり 第41雑居房』(3月4日)、そして孤独な刑事の生き様を描き、北野武監督の名を世界に知らしめた『HANA-BI』(4月1日)を上映する。 全て日本語上映、英語字幕付き。

『HANA-BI』Hana-bi © 1997 Office Kitano

 『影武者』の舞台は戦国時代。家康の野田城攻めの折り、鉄砲で撃たれこの世を去った戦国武将、武田信玄。弟の信廉は「己の死を3年間、秘密にせよ」と遺言しこの世を去った兄の死の噂を打ち消すため、窃盗罪で処刑されるはずの信玄と瓜二つのとある男を、信玄の影武者として立てることにする。だが男にとって戦国の雄・信玄として生きることはあまりにも過酷だった。1980年に製作された『影武者』は、日本映画界の巨匠、黒澤明監督が偉大な武将の影武者として壮烈に生きた男の物語を描く後期の大作で、「世界のクロサワ」として世界中の映画作家・ファンに影響を与えてきた黒澤が描いた戦国スペクタクル。製作総指揮には黒澤に大きな影響をうけたフランシス・フォード・コッポラやジョージ・ルーカスが名を連ね、第33回カンヌ国際映画祭パルム・ドールの受賞をはじめ、第53回アカデミー賞で外国語映画賞と美術賞の2部門にノミネートされるなど日本国外でも高い評価を受けた。出演は、仲代達矢、山崎努、萩原健一、根津甚八、大滝秀治ほか。 

 マンスリー・クラシックシリーズの入場料は一般15ドル、JS会員10ドル。チケットなど詳細はウェブサイトwww.japansociety.orgを参照する。