抗体検査始まる

NY州内20か所で

 ニューヨーク州は、新型コロナウイルスに感染した人が、人口のどのくらいの割合でいるのかを把握するための抗体検査を州内20か所の食料品店などに設置した検査所で始めた。抽出検査により感染者の割合が分かり直面している感染の実態が明らかになる。ニューヨーク市内でも始まった。場所はマンハッタンの2番街の48丁目と49丁目の間の通常はウォークインのクリニック。検査場には検査を待つ人の列ができていた。

 クオモ知事は19日の記者会見で、1日2000人を対象に抗体検査を実施すると話した。知事は「検査で人口の何%の人が感染しているかが分かり、初めて現状を知ることができる」とし、外出制限の緩和や経済活動の再開時期に関する判断材料にするという。

 ニューヨーク州の感染者数は20日現在24万7512人で前日から4726人増加。死者は1万4347人と478人増で、500人を下回ったのは今月2日以来初めて。ニューヨーク市の感染者数は13万6806人で前日から2370人増加。死者数は1万9人と301人増加し1万人の大台を突破した。州内死者のおよそ3分の2弱がニューヨーク市となっている。

(写真・石黒かおる)