お洒落でおいしい美容食

プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)

元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (5)

 私は美容食をブログ、インスタグラム、集英社OurAgeの連載で紹介しています。私の美容食のコンセプトは、①美肌効果が高い栄養素が入っている食材を使っていて ②美味しくて ③見た目がお洒落。多忙でも美容食生活を続けられるように、手早く簡単にできることもモットーです。コロナで自宅待機が始まってからは、オンラインでクッキングクラスも開催しています。

 美容食を始めたきっかけは、痩せるために食生活を見直そうと思った時、ただ単に体重を減らすのではなく、肌にいいものを食べながら減量したいと思ったことです。私は食いしん坊ですので、おなかいっぱい食べながら痩せるにはどうしたらいいか考え、自分で「美容食生活6か条」(ブログに掲載)をつくり実践。28ポンド減らせたので、ブログを始めました。肌は内臓の鏡といいますので、肌にいいものを食べていれば健康にいいものを食べているということになり、安心して減量できました。

 今は免疫アップも気になりますので、免疫アップに特に効果がある発酵食品の1つ、味噌を使った私の超簡単お気に入りを3品ご紹介しましょう。

 味噌は、私は八丁味噌と西京味噌を常備しています。コラーゲンの生成にはビタミンC、たんぱく質、鉄が欠かせません。味噌は鉄を多く含み、その中でも豆味噌が特に鉄を多く含んでいます。ですので、豆味噌である八丁味噌を基本的に使い、白味噌があう料理の時は西京味噌を使っています。

 モッツァレラチーズの味噌漬けと鯵のなめろうは、なるべく火を使いたくない夏にピッタリ。私は、創業100年以上のイタリアンの食材屋さん「アレヴァ」の自家製の塩入りモッツァレラチーズが大好きで、いつもそれをリトルイタリーまで買いに行きます。

 青背の魚は血液の循環がよくなるなど、効能がいっぱいのオメガ3必須脂肪酸が豊富ですので、魚はなるべく青背の魚を食べます。生で食べる魚は、ファーマーズマーケットの魚屋さんで買っています。

 担々麺風うどんは、ミルクと濃縮タイプのめんつゆを合わせるだけでそれ風の味になるのが手軽で嬉しいです。牛乳以外のミルクを使う場合、例えばオーツミルクならめんつゆをミルクの半分に調整してください。つゆは熱くても冷たくても美味しいです。肉味噌はつくりやすい分量を載せました。冷製うどんでも、肉味噌は温めてお使いください。

杉本佳子

(ファッションジャーナリスト兼美容食研究家) 1988 年よりニューヨーク在住。ファッションジャーナリストとして働きながら、日々つくる美容食をインスタグラム(https://www.instagram.com/yoshikoliciousbeauty/?hl=en)に載せている。


■モッツァレラチーズの味噌漬け

 3センチ×3センチ×4センチくらいのモッツァレラチーズに対し、八丁味噌と西京味噌それぞれ大さじ4ずつ、みりん大さじ1をジップロックに入れる。よくもんで混ざったら、モッツァレラチーズを入れて味噌がチーズを覆うようにする。1日置いたらできあがり。


■担々麺風うどん

 肉味噌をつくる。ベジタブルオイル少々で、みじん切りにした生姜1かけとスキャリオン10センチくらいを炒め、牛ひき肉半ポンド加えてさらに炒める。味噌大さじ2、醤油、酒、みりん各大さじ1、砂糖大さじ1/2を加えて、汁気がほぼなくなるまで煮詰める。牛乳と濃縮タイプのめんつゆ1対1の割合で合わせて、それを茹でたうどんと共にどんぶりに入れる。肉みそを上にのせ、スキャリオンの緑の部分少々を刻んで散らす。ラー油を適量加える。


■鯵のなめろう

 鯵は皮を手前に引っ張りながら包丁を向こうに押して皮をはぎとり、骨をとる。包丁でたたいて細かくし、八丁味噌、みじん切りにした生姜とネギを混ぜる。鯵半ポンドに対し、生姜1かけ、スキャリオン1本、味噌大さじ1・5くらいが目安。食べる時に醤油を少しかける。