折紙アンテナ宇宙で開花

在米日本人生徒のアイデアNASAで優勝

在米日本人アーティストの作品も
国際宇宙ステーションで初宇宙展

NASAが打ち上げたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (写真提供・ NASA)

 米航空宇宙局(NASA)が主導する青少年の宇宙科学アプリケーション発明コンテスト「NASA ISAC ハッカソン」で、在米の日本人青少年研究チームが大健闘している。ボストンの日本人チームが、アート&テクノロジー部門賞を2021、2022年連続で受賞している。

 特に21年の日本人チーム「ジミー・イン・ザ・ボックス」は、「ウェブ・オリガミ・デザイン・チャレンジ」コンテストに挑戦し、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の模型を折り紙を使い再現、六角形折り紙細工(テッセレーション)を使った宇宙で開かせる内格ロケットアンテナの模型で作品を作り、その精巧さを評価されて見事優勝した。 アンテナは宇宙空間で大きく開き、科学者たちが大歓声をあげる美しい宇宙の神秘の映像を地球に送ってきた。日本人生徒たちの挑戦は引き継がれ、現在も続いている。

 またニューヨーク在住の日本人アーティストが制作したアート作品が国際宇宙ステーションの外壁に取り付けられて「展示」され、人類初の宇宙展覧会を終えてこのほど無事に作品が地球に帰還した。本紙新年号では、独自の思いで宇宙に目を向ける在米邦人たちの姿を紹介する。