折紙アンテナ宇宙で開花

NASA ISACハッカソン 在米日本人生徒の活躍続く

太陽の及ぼす影響を可視化

2022年に優勝

 このNASA ISACハッカソンを2014年から毎年開催出来ているのは、毎年スポンサー、審査員やメンターなどのサポート及びボランティアスタッフの協力があってのことで(このイベントは全てボランティアが運営している)、その甲斐あって、参加者の若者たちのイノベーション創出活動に貢献が出来ている。

 特に最近は日本人の小中学生が奮闘している。NASA ISACボストンのローカル優勝チームがART & TECHNOLOGY部門賞を2021年と2022年、2年連続で優勝している。

  地域を超えて編成された各チームがグローバル課題の革新的解決策の創造に取り組んだ結果、ボストンローカル大会では2022年「Earth, Wind and Flare 」チームが優勝チームに選ばれた。同チームはParker Solar Probeより入手したデータを反映させるツールを作り、宇宙の天気など太陽の及ぼす影響を可視化出来る様にした。Where you can Uncover the Invisibleと呼ばれるこのツールは、宇宙の天気とそれが地球に及ぼす影響を相互に且つ美しく発信するIoT機器だ。宇宙と地球上の天気を表示する基板、複数の情報源からデータを統合する仕組み、そして有効的な視覚と音響効果の3点がこのツールを支える重要な要素になっている。

  また、2021年のNASA ISACでは、世界163か国・323か所から2万8000人以上参加する中(参加チーム総数は4534)、ボストン大会を勝ち抜いた日本人の小中高校生チームが、10部門のうちの「Art & Technology」カテゴリーで優勝した。2万8000人参加するイベントで、世界トップ10チームのうちの一つとして選ばれた。