折紙アンテナ宇宙で開花

星座を聴く

星座で三重奏が作れた

鈴木帆奈さん 8年生
(ベッドフォード、マサチューセッツ州在住)

 私が取り組んだのは星座の可聴化です。星座は、星を理解しやすく親しみやすくするための道具です。星と星の間に想像上の線を引いて、その形を身の回りの物や動物に当てはめます。例えば北斗七星はひしゃくの形で表現されています。

 視覚だけでなく聴覚も使って星座を表現すれば、存在がより身近になり、理解がより進むのではないかと思います。iPhoneの呼出音やマクドナルドのサウンドロゴなど、短い音を聞くだけで「それ」と気づくものがあります。私の目標は、同じようなサウンドロゴを星座ごとに作ることです。

 このプロジェクトで作った可聴化アルゴリズムは、星座の画像から楽譜を作ります。星の位置と明るさを利用して、音符の個数や音の音程、長さ、強さが決まります。そして楽譜にト音記号、ヘ音記号などの音符記号をあてはめて、別々の楽器用の楽譜を作ります。今のところ、北斗七星とオリオン座の画像からピアノ、バイオリン、チェロの三重奏が作れるようになっています。

 アルゴリズム作成には苦労しました。音楽的におかしな楽譜ができないようにしたり、五線や音符記号のあてはめ方など考えることがたくさんありました。それをプログラミングするにはさらに苦労しました。プレゼンの準備にも時間がかかって忙しかったですが、ボストンの大会で優勝、国際審査で特別賞をもらえて、がんばった甲斐がありました。プログラミングのスキルをさらに上げて、来年も参加したいです。

最後まで諦めないことが大事

安原彩里紗さん 8年生 
(ニュートン、マサチューセッツ州在住)

 私は、ソニフィケーションと宇宙の画像を日常生活に組み合わせたデバイスを作りました。宇宙の美しい様子を音楽で表現して、視覚だけでなく聴覚でも星空の美しい様子を表現したいとこのプロジェクトに取り組みました。デバイスをピクセルボードとスマートミラーに接続し、展示物を作りました。さらに、ラズパイとスピーカーをピクセルボードにつなげました。こうすると、鏡の裏側から宇宙の画像が浮かびあがるようになります。可視光のデータ、X線のデータ、赤外線のデータなど、異なる種類の光のデータを別々に表示することにも取り組んだのですが、ここの部分でエラーが起きて、解決するのが難しく、時間切れで最後まで完成させることができませんでした。ボストンローカルでの発表では、最後の「今後の予定」の部分をプレゼンしました。スライドを自分の言葉に直し、何回も練習しました。プレゼンする順番がきて、沢山のオーディエンスがいると思うと、とてもドキドキしましたが、チームメンバーの顔を見て、何があっても大丈夫だという気持ちになりました。

 最後のスライドで時間が足りなくなるハプニングもありましたが、無事最後まで発表することができました。今回のプロジェクトで学んだことは最後まで諦めないことです。皆で支え合いながら、チームワークでプロジェクトに取り組めた事が楽しかったですし、充実感がありました。ボストン大会で優勝した事はとても自信になりました。今後の予定は途中のエラーを解決して、最後までプロジェクトを完成させることです。

目が見えない人でも宇宙を感じることができる

神奈川県 上溝中学校2年 
竹川明里さん

 私が作ったものは目が見えない人でも宇宙を感じることができる音を流すというのを画面に星雲などを映しながら流すという作業をしました。

 自分的に技術があったらもう少しラズパイの不具合が起きないように対策できて、細かい作業も出来ていたと思うのでトラブルが起きないように対策しておきたかったです。

 日本に住んでいるだけあってアメリカとの時差もあり、トラブルが日本時間で起きた時に迷惑をよくかけてしまっていたのですがその中で色々なことを教えていただいたので次のプログラムにも生かしていけたらいいなと思います。

 去年に引き続き参加させていただいて今年は悔しくも世界一にはなれなかったので、もっと他の大会にも参加させていただいたり、もっとうまくできるようになりたいと自分のモチベーションアップにもなったので自分のいる中学校や社会に役立つようなプログラムを作っていけたらいいなと思います。