H1Bビザ抽選を変更 能力ある外国人を優遇

 ドナルド・トランプ大統領陣営は3日、H1B(米就労)ビザ抽選の申請条件を高学歴、能力のある外国人雇用者を優遇する内容に変更する法案を公表した。
 修士号および米大学以上の学位の就学者で、同ビザ抽選枠で当選する割合は2万人のうち1人で、昨年では、落選して通常申請枠で取得できたのは6万5000人中1人だった。今回提出された選考経過は、まずすべての申請者は、第1段階の6万5000人枠に申請する。第1段階で落選しても、高学歴、有能と認められた申請者は、第2段階の2万人枠に申請できる。提案された変更内容には、オンライン登録制度の導入も含まれている。現行制度では、すべての申請者は米市民権移民局(USCIS)に必要書類を提出した後、同局が無作為に当選者を選出している。オンライン制度に変更された場合は、オンラインにアカウントを登録し、再考察に選ばれた申請者のみが申請書を提出できる。
 同ビザの発行数は、毎年8万5000人に限られている。USCISのマイケル・バーズ報道官によると、新たな選出過程で同ビザの高学歴者の発行割合を最高16%まで高めることができる。連邦政府によると申請者と雇用主の申請に必要な準備費用を7550万ドル削減できるという。