今年の言葉 Climate Strike

英国コリンズ英語辞典が発表

「気候変動に対する政策を求めるため、人々が学校や仕事を欠席して抗議運動に参加すること」

 英国のコリンズ英語辞典は8日、2019年の言葉として「クライメイト・ストライク」に決定したことを発表した。
 同辞書は「クライメイト・ストライク」の定義を「気候変動に対する政策を求めるため、人々が学校や仕事を欠席して抗議運動に参加すること」としている。この言葉は、18年パリの気候変動枠組条約締約国会議の開催中に行われた集団デモを表現したのが最初だった。同年末には環境保護運動家のグレタ・トゥーンベリさんが毎週金曜日に学校を欠席して、スウェーデン国会前で単独で抗議運動を行ったことが世界中で話題になった。グレタさんの行動が発端となり、今年9月には「クライメイト・ストライク(グローバル気候マーチ)」世界各国で開催された。
 創業1819年の同出版社は毎年95億語のコーパスを分析し、注目された新たな10語の言い回しリストを作っている。そのほか今年の言葉には、従来の観念から離れ、どんな外見でも肯定的に認める意味の形容詞「BoPo(ボディー・ポジティヴの略)」、男女や異性愛、同性愛にとらわれないジェンダーを示す「ノンバイナリー」などが候補に挙がった。