ニューヨーク日系人会(JAA)が主催する第19回秋のヘルスフェアで、NY日系ライオンズクラブが企画する「ライオンズ大学大人の教養講座シリーズ」第10弾が10月4日、NY日系人会館で開催された。講師はファーストブランド(本社大阪市、河本扶美子社長)が運営するマイベストプロ登録メンバーの人気講師陣で、各1時間半にわたり、在米生活に役立つセミナーをじっくりと解説した。
第1時限は、一般社団法人日本リレーションサポート協会代表理事の山口里美さんによるニューヨークで考える日本の老後・相続対策「安心の未来への第一歩」。相続対策のタイミングは、必要な時はすでに遅いことが多い。親が突然亡くなった時に、銀行口座、パソコンのパスワード、有価証券の処理など、元気なうちに項目別にまとめてノートに記載しておくことが大切だ。山口さんが現在の仕事をするきっかけとなったのも、父親の死亡時に相続関係の問題で苦労したことがきっかけだった。特に米国から帰国する邦人の場合、日本に自宅があれば問題ないが、高齢者になってからのおひとり様の帰国の場合は、様々なことで身元保証人が必要になり、親族がいない場合は、公的、民間のサポートがあるが、有料になるため事前の準備をしっかりする必要があることを具体的に解説した。
昼食時に軽食と飲み物を挟んで、第2時限は、整理収納アドバイザー・時短家事コーディネーターの井上ひろみさんが、モノと心の整理術「第二の人生を軽やかに自分らしく楽しむ」と題し、室内を整理整頓してスッキリまとめるための秘訣を紹介した。「捨てる」のではなく、自分にとって大切なもの、日常生活に必要なものを「あなたのとっての一軍」にして、自分の手の届く場所に配置していくようにしておくこと、「お得は大損の入り口」「もったいないの心で保存しているものも実はいまは必要ではなくなった不要なモノが意外と多い」などと指摘し、自分にとって癒される空間づくりが大切だと指摘した。
第3時限は、作曲家の橋詰智博さんが、「制作者が語る万葉集の魅力と歌曲解説」と題し、会場の参加者と一緒に歌いながら「大和歌曲、万葉集」を解説した。橋詰さんは、ふくだむらさき音楽事務所所属。当日は日本最古の「万葉集」の歌に出てくる古事来歴、天皇家の家系図を紐解きながら万葉の歌に込められた人間らしい男女の心の機微や感情の歌に託した交流を解説して会場の参加者と古典文学と音楽の融合を楽しんだ。本講演の詳細は、後日、本紙上で各講師が当日の内容を踏まえてシリーズ連載で解説する。
(写真)左から登壇した山口氏、井上氏、河本氏(主催者)、橋詰氏

