ライオン像 108歳で 保存修復へ

NY公立図書館で9週間作業

 ニューヨーク公立図書館(NYPL)は12日、同本館の前にたたずむライオン像の「ペイシェンス(忍耐)」と「フォーティテュード(不屈)」の清掃、修復、保存作業を9月2日(月)から9週間行うと発表した。
 同作業の費用25万ドルは、ニューヨーク生命財団の助成金とニューヨーク市民からの寄付で賄われるという。2頭のライオン像は1911年、彫刻家ピリリーリ兄弟がブロンクスのスタジオで製作。当初は「アスター」と「アレックス」と名付けられたが、世界大恐慌当時のフィオレロ・ラガーディアNY市長が、ニューヨーカーたちを励まそうとそれぞれ「ペイシェンス」「フォーティテュード」と改名した。
 作業中、2体はカバーで覆われ見ることができない。アンソニー・マークスNYPL館長は「ライオンたちには、しばらくスパで時間を過ごしてもらう」と話している。