美少女戦士2・5次元 セーラームーン全米公演

セーラームーン全米21都市で旋風

 セーラームーン2・5次元舞台北米ツアー「 Pretty Guardian Sailor Moon: The Super Live」が3月12日のピッツバーグをスタートに、4月24日から26日のニューヨーク公演まで21都市で上演された。

 同舞台は、武内直子原作の漫画『美少女戦士セーラームーン』をもとにしたパフォーマンスショー。セーラー戦士役として、田中梨瑚(セーラームーン)、前川歌音(セーラーマーキュリー)、小林れい(セーラーマーズ)、松村キサラ(セーラージュピター)、牧野真鈴(セーラーヴィーナス)が出演した。

 25日昼にはNY会場となったパラディウム・タイムズスクエア劇場で、劇中歌3曲を披露するプレス向けパフォーマンスとインタビューが行われた。メインキャストのセーラー戦士5人、タキシード仮面と敵のクインベリル、6人のダンサーが登場。セーラー戦士の「ウィー・アー・セーラーガーディアン」、クインベリルの「バーンアップ・ザ・ダンスフロア」、そしてアニメファンなら誰もが知っている「ムーンライト伝説」を披露。曲の途中では舞台を降りて客席を歩きながら歌うなど、この日セーラームーンのコスプレをしてきたインスタグラマーらファンたちを熱狂させた。

 インタビューで、日米の舞台の大きな違いはと聞かれた出演者は、静かに作品を楽しむ日本人と違い、アメリカではさまざまななシーンで客席から歓声などが飛び交い、お客様と一体となって作品を楽しめたことだったと回答した。同舞台は、この場面は読んだことがあるなとファンが思うように、原作漫画通りに舞台を作ることを大切にし、衣装も今までのどの舞台衣装よりも原作に沿ったシンプルなデザインにしたという。

 セーラームーン役の田中さんは「本当に21都市をまわったのか、今自分たちがどこにいるかわからないくらい。信じられないくらい幸せな時間を過ごした。セーラー戦士を演じるにあたり、可愛いと強いが共存する魅力を伝えられたら、そして皆様の憧れになれたらいいなと思って日々戦っています」と話した。26日の昼と夜のNY公演を終え、1か月以上にわたる北米ツアーを終えた。

  (高田由起子、写真も)