米国日本人医師会支援企業・団体招き
謝恩レセプション

米国日本人医師会(JMSA、加納麻紀会長)は4月25日夜、ニューヨーク市内のイエールクラブで、第3回支援団体謝恩レセプションを開催した。当日は、同医師会をサポートしている日系企業や団体の代表、個人ら90人余りが招待され、多くの医療関係者から日頃の感謝の気持ちが伝えられた。
来賓のニューヨーク総領事・森美樹夫大使が、JMSAの日系社会への貢献、とりわけ2006年に日系医療福祉団体への支援を行うネットワークシステムJAMSNETが当時の在NY日本総領事館主導で作られ現在に至ることやその活動をバックアップしてきた総合商社や日系銀行、大手日系企業各社へ感謝の言葉を述べた。
また、当日は、東北地方から短期医療研修で派遣された研修医9人が会場で紹介された。同研修は2011年の東日本大震災の際、ニューヨークから被災地へボランティアで駆けつけた医師のカマール・ラマニさん(NY市在住開業医)が現地で宮城県と東北大学の里見進総長から若い医師たちにアメリカの医療現場で研修する機会を作ってほしいと頼まれ、米国に帰国後JMSAに報告、翌年からJMSAが全面協力して東北地方の医学生たちをメディカル・レジデンスとして受け入れ、ニューヨーク市内やフィラデルフィアの総合病院での研修機会を提供している。2014年からは岩手、福島も加わり今年で18回目を数える。
今年のメディカル・レジデンスを引率した代表の東北大学病院の石井正教授によると、これまでに宮城県から93人、岩手県から22人、福島県から35人が研修に参加したという。本年度の研修医は次の通り。井上まり絵さん(宮城)、田島隆斗さん(宮城)、持田崇さん(宮城)、柳下凜さん(岩手)、小野寺博紀さん(岩手)、乗上志歩さん(岩手)、岡村悠里さん(福島)、井上勇さん(福島)、田中理香さん(福島)の9人。
当日はゲストスピーカーに職場メンタルヘルスリサーチアソシエイト兼日本ストラテジー主任アナリストの小風華香さんがメンタルヘルスのサポートの重要性について講演した。