源吉兆庵五番街に自社ビルで竣工式

 和菓子製造販売の源吉兆庵グループ(本部・岡山市北区幸町、岡田憲明社長)が五番街で進めていた自社ビル1棟の改装工事が完了し、2月27日竣工式が行われた。近い将来、同市内の店舗「宗家源吉兆庵」を移転オープンさせる。

 ビルは地上6階地下1階の鉄骨延べ約2千平方メートル。2021年4月に敷地約279平方メートルとともに購入。同9月に着工し、全面的に改装した。構想では旗艦店を1階に開き、どら焼きや果実のゼリーなどを販売。2〜6階はテナントとして貸し出す。総事業費は約5700万ドル(約77億円)。ビル購入の斡旋はリロ・リダックが、改修はアカリ設計士と清水建設が行った。

 グループは93年にシンガポールで海外1号店を開き、現在は米国や台湾など8か国・地域に計33店を構える。米国へは1994年に米国法人を設立し、97年に旗艦店「ニューヨーク五番街店」をロックフェラーセンターの路面店に出店したが、地価高騰による賃料の上昇によって2013年に閉店、現在のマジソン店に移転した。米国内では13店舗を展開している。

 住所は五番街604番地(48丁目路49丁目の間)。当面の間は、テナントビルとして賃貸し、近い将来、源吉兆庵の店舗を現在のマジソン街の店舗から同ビル1階に移転オープンする。前の店の隣のビルだけに、ほぼ10年ぶりに元の近くに戻って来る。竣工式では岡田憲明社長、リダックの七原肇社長らがテープカットで完成を祝った。