新潟を売り込む NYで県産品PR 花角県知事陣頭に

 新潟県は、11日地元産品の試食会をニューヨーク市内で開催し、花角英世知事が、昨年6月に就任以来初めてニューヨークを訪れた。会場となったパーク街26丁目のレストラン「パークアベニュー・ウインター」には新潟県から「八海山」や「久保田」をはじめとする県内の酒蔵11社の23銘柄の日本酒や、チタン加工技術で米国に進出したホリエがカラフルなぐい飲みやビールのチタン製コップを並べた。(1面に記事)
 また雪室という雪を使った伝統的な新潟県の冷蔵方法を経て熟成された醤油などの食品や対米進出を計画中の和牛、グルテンフリーの麺類などの紹介を株式会社ウオショウが出展した。醤油など一部の商品は既にニューヨーク共同貿易を通じて米国内で販売されているという。宇尾野隆社長は米国で認可待ちの和牛を「早くニューヨークの皆さんに味わっていただきたお」と語った。
 当日はニューヨークの食品関係者、シェフなど報道関係者も含めて100人余りが来場して賑わった。
 当日は、同レストラン料理長のゼーン・フリンさんが新潟の食材を使った創作料理を振舞った。フリンさんは、昨年夏に新潟県の「バイヤー招へい事業」で訪日しており、新潟県の食材などについて学んだという。花角知事は、スライドをつかって春夏秋冬の美しい新潟の四季が生み出す自然の恵みや、雪をつかってかん干しした、かんずりの製法などを紹介。会場をまわりながら、日本酒のコーナーでは、来場者と日本酒を酌み交わす場面もあった。
 知事は「今日は一般の消費者ではなくバイヤーが中心なので、まずは知っていただき、そして広く多くの人に提供していただきたい。新潟の米は生産高でトップ、高く評価されている、また県内には89の酒蔵がありお米と日本酒は新潟の食文化を支えている」とPRした。
 新潟県燕市に本社を置くホリエは昨年12月にニューヨーク事務所を開設したばかりで、同日午前、花角知事が新設された事務所を表敬訪問し、同県からニューヨークに進出を果たした同社の社長、堀江拓尓社長を激励した。