シンガーソングライター
ヨシコ・ヨッピーこと本名・渡邉佳子=わたなべよしこ=さんは、ニューヨークを拠点に「心で歌い、心に届けたい」を大切に活動するシンガーソングライターだ。鹿児島に生まれ、幼少期を大阪、千葉、東京で過ごし、3歳からピアノを始めた。中高校時代はブラスバンドでサックスやトランペットに打ち込んだが、大学時代にジャズ研究会に出会ったのがきっかけで歌の道へ進んだ。
在学中は渋谷のジャズライブハウスで毎週歌うシンガーとして活動を始めたが、経済学部を卒業後は金融関係の企業に就職、社会人生活を送っていた。結婚を機に来米し、現在は二人の子どもの母でもある。
日本では、仕事と並行して不定期に歌の活動を行っていたヨッピーさんだが、米国に来てから二人目の妊娠・出産の時期に、再び音楽と向き合いたい気持ちが芽生え、作曲やリトミックの学びを重ねた。現在は音楽家としての新たな自分自身の人生のスタートを切り開いている。
これまでに2枚のオリジナルアルバムと合計3枚のシングルを発表し、デュオユニット WOWNYとしての作品もリリースしている。米国東海岸ではコンサート出演、イベント、スタジオワークを中心に活動しており、日本でも毎年全国ツアーを行い、2025年には箱根芸術祭で計6公演の弾き語りコンサートを担当するなど、音楽家として活動の幅を広げている。
また、教育者としてもリトミックメソッドを取り入れた音楽教室「Yoppimusic」を主宰し、月曜から土曜日まで自宅のスタジオには50人近い生徒たちが通う。子供から大人まで幅広い世代に音楽の楽しさを伝えている。
「ニューヨークには、夢を掲げて移り住む人だけでなく、私のようにひょんなきっかけで移住してくる人もいます。その時に結婚や子育てを通して一度キャリアを離れ、今現在もニューヨークで何かしたいけれど、自分には何ができるのだろうかわからず悩んでいる人もいます。人生にはさまざまな形があり、どの段階からでも再び始めることができるというそんな想いを、私自身の歩みと音楽を通して、みなさんに何か届けられたら嬉しいです。私自身、20代の終わりから30代半ばまで、現実の環境を受け入れながら生きてきたため、本当にしたいこと、つまり 『私らしく生きる』 ことがわからなかったのです。でも今は、『こんな生き方も自分らしいのだ』と思えるようになりました。誰かの心に届くような歌を歌い、また、次世代の子供達に音楽の楽しさを伝える音楽活動を続けていきたいと思っています。実はいつも心も響いている歌があるんです。ルイ・アームストロングが1967年に出した曲で、ホワット・ア・ワンダフルワールドという歌なんですが、これから生まれてくる子供たちは私たちよりもきっともっと多くのことを学ぶだろうという世代や人種を超えた内容の歌詞で、私も私たちより下の世代に私たちが学んだことを伝えて、AIの時代になっても、彼ら自身の中から生み出したものを大切に育てていって欲しいという気持ちで子供達を指導しています」と話す。
シンガーと教育者として生きるヨッピーさん、その歌声とスピリッツは聴く者の心をライトアップし続けている。
(三浦良一記者、写真も)

