週刊やさしいにほんご生活 〜日本のお月見〜 備えあれば憂いなし

この連載は、日本語を勉強している人を読者対象としたコーナーです。日本文化やマナー、タイムリーな日本に関する話題などを簡単な日本語で毎月第3週号に掲載します。アメリカ人の友人などにご案内ください。また、漢字をまだ習っていないお子様にとっても社会を知り、漢字に接するよい機会になります。

〜日本のお月見〜

 日本では「十五夜(じゅうごや)」のお月見を楽しみます。十五夜とは、満月を祝う夜のことです。丸い月を見ながら、季節の恵みに感謝する行事です。ススキをかざり、月に似た「月見だんご」をお供えします。サトイモやくだものをそえる地域もあります。日本では月の模様がウサギににていると考えられ、子どもたちは「月でウサギが餅をついている」と思っていました。月をながめるときは、にぎやかにさわぐより静かに楽しむのがです。また、お供えしただんごはすぐに食べず、月をながめたあとに感謝していただくのが日本ならではのマナーです。(長久保美奈、マナー講師)

わくわくことわざ(13)
文とイラスト 平田恵子

備えあれば憂いなし 


 ふだんから準備をしておけば、何が起きても心配はないという教訓です。「備え」は準備のこと、「憂い」は心配の意味。もとは中国の古典(紀元前7世紀)の言葉ですが、現在の日本でも地震や台風など災害対策の標語としても広く知られています。また、仕事・学習の場面でも準備の大切さを伝えるためによく使われています。できるだけの準備をして「備えあれば、憂いなし。さぁ、行くぞ!」と自分に言い聞かせると心や行動にも余裕が生まれます。


《言葉の意味(ことばのいみ)》

・十五夜:jūgoya (the night of the full moon)

・ススキ: susuki(Japanese pampas grass)

・お月見:otsukimi (moon viewing)

・満月:mangetsu (full moon)

・月見だんご:tsukimi dango (rice dumplings for moon viewing)

・餅つき:mochitsuki (pounding rice to make rice cakes)

・備え: sonae  ( preparation)

・準備: junbi ( preparation)  

・標語: hyogo  (slogan,motto) 

・自分に言い聞かせる:jibun ni iikikaseru (Tell myself)

・「備えあれば憂いなし」と同じ意味のことわざ: Better than sorry