米国ESTAで大規模障害 一度は「承認」も突如却下

渡米直前の旅行者が悲鳴

 米国への渡航に必要な電子渡航認証システム(ESTA)において、大規模なシステムエラーが発生し、世界中で大混乱が起きている。X(旧ツイッター)や海外のネット掲示板「レディット」では、夏休みの渡米や、開催中のサッカー・ワールドカップ観戦、独立記念日(7月4日)の休暇を直前に控えた旅行者から悲痛な声が相次いでいる。

 今回のトラブルは、主に6月23日(米国東部時間)に申請を行い、一度は正常に「承認(Approve)」された渡航者が対象。渡航のわずか数日前や数時間前になって、突如「不承認(Denied)」や「認証取り消し」へとステータスが変更される事態が多発している。これにより、航空機への搭乗を拒否されたケースや、旅行保険の適用を断られた例もあり、現場は緊迫している。

 実は、ビザ専門メディア「VisasNews」や英BBCなどでは、ワールドカップ開幕前の6月上旬から「一度承認されたESTAが突如無効化される怪現象」が一部で報じられており、注意喚起がなされていた。それが今回の「6月23日申請者」をターゲットに、さらに大規模なシステム障害として爆発した形だ。

 米税関・国境取締局(CBP)の電話窓口につなげた複数の被害者によると、窓口担当者は「大規模な技術的問題(システムバグ)が発生しており、数千人に影響が出ている。現在修正作業中」と回答している。一部では、再度申請し直すことで「承認」へステータスが戻ったケースや、審査保留に変わったという報告もあるが、ビザの緊急面接枠の確保は数か月先まで不可能な状況だ。

 近々渡米予定のある渡航者は、過去の承認結果を過信せず、速やかにCBP公式サイト(esta.cbp.dhs.gov)から現在のステータスを確認し、問題がある場合は直接CBPへ電話などで問い合わせるなど、自己防衛が強く求められている。


アメリカ国内からESTA(およびCBP:米国税関・国境取締局)に電話で問い合わせる場合の番号は以下の通り。

(1)ESTA・渡航者専用ライン(Traveler Communications Center)

ESTAのステータスや個別のトラブルに関する、CBP直通の番号。

電話番号+1-202-325-8000、 または202-325-5120

受付時間:月曜〜金曜 / 午前8:00 〜 午後4:00(米国東部時間・EST)

(2)CBP 総合インフォメーションセンター(CBP INFO Center)

CBP全体のカスタマーサービス窓口(アメリカ国内からの通話料無料)。

フリーダイヤル(米国内):1-877-227-5511、 (1-877-CBP-5511)

受付時間: 月曜〜金曜 / 午前8:30 〜 午後5:00(米国東部時間・EST)

(電話をかける際のアドバイス)

▷つながりにくい場合: 現在、システムエラーの影響で全米・世界中から問い合わせが殺到している可能性が高く、回線が非常に混雑していると予想される。朝の受付開始直後(東部時間の朝8時すぎ)を狙ってかけるのが比較的つながりやすい。

▷手元に用意するもの: 電話がつながったらスムーズに確認できるよう、「パスポート番号」と、もし分かればESTAの**「申請番号(Application Number)」をメモして手元に置く。もし電話がどうしてもつながらない場合は、CBPの公式サイト(help.cbp.gov)にある「Ask a Question」のWebフォームから、オンラインでテキストでの問い合わせ(インクワイアリー)を並行して送っておく。