サンタモニカで日光浴

 メモリアルデーの週末にLA遠征し、ファッションインタビュー敢行!快く応じてくれたのは仲良し女性2人組。400マイルもの道のりを交代で運転して来たという。まだ肌寒いサンフランシスコを離れ、常夏のサンタモニカビーチにて日光浴を楽しむため、2人ともエアリーの水着を新調した。「ボディポジティブを意識したブランドなの。モデルも画像加工なしだから生身の自分が水着を身に着けた感じが想像しやすいのよ」。日本語ではボディポジティブとして定着したBody Positivityは、1967年にNYセントラルパークで開催された肥満体型差別への抗議デモが発祥。痩せた体型=キレイという従来の美の価値観に異を唱え、ありのままの体型を愛そうという運動である。米国では大きな社会現象となり、サイズ展開が限定的としてメディアで非難されたルルレモンが昨年プラスサイズを投入したし、バービー人形はCurvyシリーズを投入するなど、経済界でも無視できない運動となっている。ティーネージャーに絶大な人気を誇るAerie by American Eagleは、Body Positivityを前面に打ち出す戦略で主にZ世代の女性消費者から絶大な人気を博している。最後の質問には「この後の予定?夕食を食べてからコンブチャの有名なお店に行くわ」。英語で発酵したお茶全般を指す「kombucha」は、何かしらの誤解で日本語の昆布が語源になったらしい。と、トリビアを披露して撮影後の雑談を楽しみつつ、いつものNY街角インタビューとは異なる西海岸の雰囲気を満喫させてもらった。

(Wear 2Nextチーム/アパレル業界関係者によるファッション研究チーム)