鈴木長崎市長 NYタイムズに感謝伝える

「訪れるべき52か所」記事に

 国連本部で開催された第11回NPT再検討会議に合わせて来米した鈴木史朗長崎市長が1日、ニューヨーク・タイムズ紙の取材で同紙読者へのメッセージを問われる場面があった。

 鈴木市長は「被爆者の平均年齢が86歳を超えており、被爆というこれほど非人道的な被害を受けた被爆者による証言の声が聞けなくなってくる。今、次の世代が想いを発信していっている。そんな長崎の地に訪れ、自分の目、耳、心で感じてほしい。今回、ニューヨーク・タイムズ電子版の『2026年に訪れるべき52か所』に選んでもらった。その記事にも書いていただいたが、当時、長崎の街の中心部に雲がかかっており、見えなかったため、浦上の地に原爆は落とされた。結果として、街の中心部の魅力は失われなかった。長崎を訪れて、紙一重で残った長崎の街並みを見に来てほしい」という趣旨のメッセージを伝えた。

 長崎市は、今回の市長訪米に合わせ、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで観光PRセミナーの開催や原爆に関するパネル展示、映画「NAGASAKI」の上映を行った。海外からの観光誘致に大きな影響のある「訪れるべき52か所」に選ばれたことに対する感謝の気持ちを渡米前からニューヨーク・タイムズ社へ直接伝えたいと願っていた鈴木市長にとって、同紙のインタビューを通してNYタイムズ社に感謝の気持ちを直接伝え、再度長崎の魅力をアピールすることができた格好となった。

 長崎市文化観光部の観光交流推進室室長の廣田公平さんは「私達としては、想いを伝えることができ、目的としていたところに行き着くことができました」と安堵の気持ちを語った。

(写真)国連本部傍聴席の鈴木長崎市長(写真提供・長崎市)