ビリオネアが集まる冬のサンモリッツ。
予定通りにいかない大人の旅の楽しみ。
先日、パリからスイスのサンモリッツへ旅をしました。パリではシャネルのファッションショーを見たあと、そのままアルプスへ向かうという少し贅沢な移動です。
普通ならパリからチューリッヒまで飛行機で行き、そこから車で約3時間ほどでサンモリッツに到着します。でも今回は、あえて電車を選びました。
アルプスへ向かうこのルートは、ヨーロッパでも特に美しい景色が見られることで知られているからです。ただ、旅は最初から少し波乱でした。
パリで最後にシャンパンを飲みすぎてしまい、なんと電車を一本逃してしまったのです。そこから予定が大きく狂い、駅の中をスーツケースを引きながら走り回ることに。次の電車がどこから出るのかもよく分からず、しかも私たちは現地の言葉も話せません。
結局、ChatGPTやGoogleマップなど、使えるテクノロジーを頼りにしながら、なんとか次のルートを探していきました。
最終的にはローカル列車を6回も乗り継ぐことになりました。
しかも、アルプスの景色を見るために電車を選んだのに、途中で日が暮れてしまい、窓の外は真っ暗。
結局、4時間もの間、何も見えない暗闇の中を走る電車に乗っていることになりました。
ようやく到着したサンモリッツは、冬になると世界中の富裕層が集まる場所として知られています。実はサンモリッツには商業便の空港がなく、飛行機で直接入る場合はプライベートジェットのみ。そう聞くと、この街の雰囲気が少し想像できるかもしれません。
今回の目的の一つは、凍った湖の上で開催されるクラシックカーイベント「THE ICE」。
氷の上には、まるで美術品のようなクラシックカーが並びます。
VIPテーブルでシャンパンとイベリコハムをいただきながら、その光景を眺めていました。
雪景色の中に並ぶクラシックカーは、どこか現実離れした美しさがあります。
でも、実は一番印象に残っているのは山の上のレストランでした。
「パラディーゾ」というレストランで、車では行けません。スキー客と同じようにゴンドラに乗って山を登ります。
周りには普通のスキーウェアの人たち。
その中に、まるでファッションショーのような人たちも混ざっています。
夜は「ドラキュラ」という有名なメンバーズクラブへ。
男性は黒いジャケット着用がルールで、もし持っていなければ50ユーロでレンタルする仕組みです。
中に入ると、そこは完全にパーティーの世界。
音楽が鳴り響き、人々は踊り、エネルギーに満ちた空間でした。
「これが本物のビリオネアのパーティーなのかもしれない」と思うほどの熱気でした。
美味しい食事、パン、ワイン、シャンパン。
どれも驚くほど新鮮で、ゆっくり時間をかけて楽しむ文化があります。
大人になると、旅は計画通りに進むことよりも、予定外の出来事の方が思い出になる気がします。
電車を逃したことも、スキーができなかったことも、
今となってはすべて楽しい出来事でした。
40代以降の旅は、
「どこへ行くか」よりも
「その時間をどう楽しむか」が大事なのかもしれません。
サンモリッツは確かに華やかな場所です。でもそこで見た人たちも、結局は雪の中で踊り、シャンパンを飲み、ただ人生を楽しんでいるだけでした。
それが、なんだか素敵だなと思った旅でした。
藤田カンナ
美容クリニック「Re:forma」と「Kirei House」代表として日本の美の哲学と、米国および世界中から取り入れた先進的な技術を融合させ、心身の調和を重視した総合的な美容と健康ケアを提供。女性の健康をサポートするために開発、Femtechアワードを受賞した幹細胞製品の米国代表。KAATSUスペシャリスト認定資格およびインテグレーティブ・ニュートリション認定ヘルスコーチの資格を持ち、コロンビア大学で学んだビジネスと経営の知識を活かし、事業運営や顧客サービスにおいて、常に最先端のアプローチを追求している。

