プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)
元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (63)

週刊NY生活の「生き生きEATS」で何回かレシピを紹介してきた料理研究家の杉本佳子さん=写真=が、簡単な和食の作り方を英語で教えるYouTube「TOKYO FLAVORS, NEW YORK STYLE」を昨年11月に始めた。毎週土曜日正午(NY時間)に新しいレシピを公開している。今回はその中から、オムライス、鮭大根、豚汁の三品を紹介する。
WEBサイトにはより詳しいアドバイスを載せている。詳細はYouTube及びウエブサイトを参照。YouTube:https://www.youtube.com/@tokyoflavorsnewyorkstyle
ウエブサイトhttps://tokyoflavorsnewyorkstyle.com/ (関連記事2面に)
◾︎オムライス

ケチャップライスを包む方法とオムレツをライスの上にのせて切り込みを入れて開くタイプがあるが、初心者に作りやすい後者のレシピを伝授している。
【材料(1人前)】
玉ねぎ 微塵切り 小1/2個
にんじん 微塵切り 小1/2本
鶏肉 細切れ 小1切れ
ベジタブルオイル 大さじ1・5
温かい白飯 1・5カップ
塩 小さじ1/2
黒胡椒 小さじ1/2
卵 3個
牛乳 大さじ1
バター 大さじ2
ケチャップ 大さじ3(トッピング用は別)
【作り方】
フライパンで玉ねぎが透明になる程度に炒め、にんじんを加え、鶏肉を入れて炒める。ご飯を混ぜて炒めたあと、フライパンの片側に寄せてケチャップを入れて炒めてからライスに混ぜてチキンライスを作る。生卵3個を牛乳、バターとボウルで溶いて、フライパンで片面焼きの後、中は半熟状態で素早く包む。皿に盛ったライスの上に焼き卵を乗せて中央にナイフを入れて左右に開きケチャップで好みのモチーフを描く。
◾︎鮭大根

寒い冬に温まっておなかに優しい1品。鮭、大根、味噌といった、日本にいなくても手に入りやすい食材でできることを心がけている。
【材料(2人前)】
大根 中1本
鮭切り身 1/2ポンド
スキャリオン 1本
味噌 大さじ1・5
出汁パック 1
生姜 1かけ
長ネギ 1本
みりん 大さじ 1
酒 大さじ 1
砂糖 小さじ 2
【作り方】
大根の皮を剥き、3/4インチの厚さに切って、半月切りにする。長ネギを微塵切りにする。
鮭の切り身をブツ切りにしたあと、骨があれば取る。生姜をおろす。鍋に2カップの水を入れて沸かす。
出汁パック1つを入れる。鍋に蓋をして大根が柔らかくなるまで煮る。味噌、みりん、酒、砂糖を入れる。おろし生姜を加える。鮭を入れる。鍋に蓋をして20分ほど煮込む。味噌で味を整える。煮汁が減ってきたら、大根も鮭も食べ頃。器に盛り付け、ネギをのせる。
◾︎豚汁

日本のクラシックなコンフォートフードの1つとして紹介。日本人相手ならこんにゃくも入れるが、こんにゃくは日本人以外の人にはあまり好まれないようなので、こんにゃくを入れないレシピにしている
【材料(4人分)】
大根 2〜2・5インチ長さ
豚肉薄切り 1/2ポンド
にんじん 小1本
ごぼう 12インチくらいの長さ
干し椎茸 5個
スキャリオン 1本
生姜 1かけ
豆腐 1/2パック
味噌 大さじ3+α
ベジタブルオイル 大さじ1
出汁パック 1
【作り方】
ごぼうの皮をくしゃくしゃにしたアルミホイルで擦ってむく。先端をカットしスライスする。大根の皮を剥き、1/4インチに切り、銀杏切りにする。にんじんの皮を剥いて半月切り。ネギを微塵切りに。生姜をスライス。水で戻した干し椎茸の茎を切りスライスする。豆腐を半切り。豚肉を一口サイズに切る。鍋を火にかけ油を敷いて生姜を炒める。にんじん、大根、椎茸を入れる。豚肉を入れ、最後に豆腐を入れる、味噌を溶いて味の調整を。
料理研究家の杉本さん
日本食料理番組YouTubeで発信開始
TOKYO FLAVORS, NEW YORK STYLE

本紙週刊NY生活の「生き生きEATS」で何回かレシピを紹介してきた料理研究家の杉本佳子さんが、簡単な和食の作り方を英語で教えるYouTube「TOKYO FLAVORS, NEW YORK STYLE」を昨年11月に始めた。毎週土曜日正午(NY時間)に新しいレシピを公開している。
(今週号8面生き生きEATSでレシピ紹介)。
杉本さんがYouTubeを始めたきっかけは、YouTubeでマネタイズする方法について2冊の著書をもつ奈良県在住の緒方亜希野さんから「佳子さんは絶対YouTubeやるべき!」と強く勧められたことにある。それまで杉本さんはYouTubeをやるなど夢にも思ったことはなかったが、「日本食の作り方を英語で教えたら?」と別の友人が提案してくれたそうだ。
その頃、杉本さんはユニオンスクエアのファーマーズマーケットでごぼうを選んでいた時、白人の女性に「あなた、これいつもどう料理しているの?」と聞かれた。簡単に説明したものの、「そんな口頭での説明で同じもの作れるわけない」と心苦しく感じたという。その女性にはごぼうの選び方のアドバイスもした。
日本食料品店には大勢の非日本人が来ているが、「豆腐は知っていても、余った豆腐の保存方法を知っている人がどれだけいるか?」「海藻が健康に良いことは知っていても、水で戻さなくていい塩昆布の存在をどれだけの人が知っているのか」と日頃から思っていた杉本さん。そうしたことも知ってもらい、日本食材がもっと売れて日本食を作れる非日本人が増えてくれたらという思いでこのYouTubeを始めたそうだ。
英語でやるため、英国人のパートナーと組み、2人の掛け合いも楽しみながら学んでもらえる番組にしている。

