米東部に寒波と大雪直撃

空の便や交通に影響、停電も

 米国東部は1月25日から26日にかけて、北極由来の強い寒気と低気圧の連携で大規模な冬の嵐(通称「Winter Storm Fern」)に見舞われた。ニューヨーク都市圏では25日終日、雪が激しく降り、セントラルパークで約25〜28センチ の積雪となり、郊外やハドソンバレーでは40センチ近い大雪を記録した。これは近年でも著しい降雪量で、都市部では10〜15インチ級の積雪が報告された。

(写真上)大通りを閉鎖して除雪車が走るソーホーと市役所周辺(25日昼過ぎ 写真・植山慎太郎)

 この寒波は降雪だけでなく、気温の極端な低下も特徴で、26日朝には広範囲で氷点下10℃以下の厳寒となり、南部や中西部でも危険な低温を記録した。ニューヨーク州内の一部では、氷点下40℃台に迫る地点もあり、平年値を大きく下回る冷え込みが継続している。

交通・社会生活への影響も深刻だ。雪と氷結により道路は走行困難となり、ニューヨークの主要空港ではラガーディアやジョン・F・ケネディ国際空港を中心に数千便の欠航・遅延が発生し、米国全体では1万機以上の航空便がキャンセルされたとの報告もある。公共交通機関の遅延や運休、学校の遠隔授業への切り替えといった混乱が続いている。

 また、寒波は広域での停電や電力需給ひっ迫を招き、数十万〜100万戸規模の停電が発生した地域もある。路面の凍結は再融解・再凍結を繰り返し、歩行や運転の安全にも大きなリスクをもたらしている。

 死者も報告されており、極寒・雪絡みの事故や低体温症による死亡例が複数件確認されている。気象当局は引き続き冬季警報・厳寒注意報を発出し、危険な低温・積雪への警戒を呼びかけている。