花と歌の祭典

カーネギーホールでカジキスショー

りんともシスターズ

 一般社団法人KJ、IFA国際アート連盟主催の花と音楽の祭典、第10回カジキス・ショーが4日、カーネギーホールのワイル・リサイタルホールで開催された。前半はフラワーアーティストとモデルによる華やかなブーケショーが舞台でくり広げられ、華麗なイザベラ・マリア・トーレスのバレエのあと、主催者代表で、本紙コラム「風のままに」を連載する梶木敏巳氏がMCを務める歌謡ショーに。出演者は、りんともシスターズ、山崎賢一、松本藍、和嶋静代。メインゲストのりんともシスターズは、ザ・ピーナッツの残した昭和の名曲を主軸に日本の歌を歌い続ける姉妹。「デビュー15年の節目の年にこうして今回NY在住の皆様の前で歌えて感無量です」と挨拶し、この日もメドレーで恋のバカンス、恋のフーガ、コーヒールンバ、プティトフルール、情熱の花、最後に美空ひばりの真っ赤な太陽を熱唱した。2人の出演には、所属事務所の社長でもある俳優の松平健さんから公演開催への応援のメッセージが寄せられ舞台で読み上げられた。りんともは「松平もニューヨークのことが大好きで何度もきているようです。一緒にまた来れたらいいわね」と二人で顔を見合わせた。

 声楽家の和嶋静代さんは佐賀県伊万里市出身。声楽&ピアノ教室「星の子音楽教室」を主宰している。スタンドアローンに続いて故郷、里の秋などメドレーで日本の童謡唱歌の秋をテーマに歌い、最後はさだまさしの「いのちの理由」をしみじみと聞かせた。

 歌手の松本藍さんは佐賀県唐津市出身。単身で渡米。ゴスペルやミュージカルの歌唱を学んだが米国滞在中に高橋真梨子のステージをカーネギーホールで見て日本の歌に目覚め、帰国後も日本の歌を歌っている。オリジナルの「舞い上がれ」を夢の舞台で熱唱した。

 NYから参加のバレリーナ、イザベラ・トーレスさんは、東京生まれ。NYでバレエ教室Petit Allongé Bella NYを主宰。NYデビューの舞台がカーネギーホールとなった。花をテーマにチャイコフスキーのくるみ割り人形から花のワルツを披露した。シンガーソングライターの山崎賢一は「君が笑えば」を熱唱、華やかな日舞の尚蘭月も登場し、書道家の山口観風も歌で客席を沸かせた。

(写真)メインゲストで歌うりんともシスターズ(写真・三浦良一)