「響」初の海外公演

川井郁子の和洋楽団、音楽と立体映像で壮大なロマンを演出

ジャズ・アット・リンカーンセンター

9月9日に開催

 バイオリニスト/作曲家の川井郁子が率いる和楽器と西洋楽器の混合オーケストラ「響(ひびき)」による初の海外公演「イースト・ミーツ・ウエスト」が、9月9日(土)午後7時から、コロンバスサークルにあるジャズ・アット・リンカーンセンター内ローズホール(59丁目とブロードウエーの角)で開催される。北斎の浮世絵や桜、能など、最新の映像技術(ホログラム)を駆使した演出により、音楽とダイナミックな立体映像が壮大なロマンを演出するコンサート。

 オーケストラ響は、川井が自身のライフワークである越境を体現するオーケストラとして設立したプロジェクト。日本を代表する若手和楽器演奏家たちと現地のオーケストラによる越境のコラボレーションにより、音楽が持つ新しい可能性を広げる新たな存在として注目されている。アジア各国からシルクロードを渡って日本に伝わった和楽器は、雅楽や能・歌舞伎などの文化と共に発展し、独自の響を追求しながら発展を遂げてきた。川井のオリジナリティ溢れる音楽性は、日本人の根底に流れる和楽器の音色と世界的に広く馴染みのある西洋楽器のオーケストラを融合させ、国境やジャンルといったあらゆる垣根を越境する。

 出演は川井郁子(バイオリン、作曲、編曲、プロデュース)のほか、和楽器(篠笛、尺八、琴、琵琶、小鼓、笙、ひちりき、和太鼓)、NYフェスティバルオーケストラ、The Ukrainian Chorus Dumka of New Yorkを迎え、国境を越えた平和の響きで祈りを捧げる。舞台映像は、日本で歌舞伎やテレビドラマなどの映像を手がけるアートディレクターのタキ・ウエダ。

 入場料は40ドル〜150ドル。チケット・詳細はウェブサイトhttps://2023.jazz.org/を参照する。