無声映画弁士片岡一郎来米

小津安二郎生誕120年NY上映

 小津安二郎(1903〜1963年)監督生誕120周年を記念した映画上映会「OZU120」(国際交流基金とフィルムフォーラムの共催)が今月29日(木)まで、フィルムフォーラム(ウエストハウストン通り209番地)で開催されている。貴重な無声映画15本を含めた現存するすべての作品30本以上を紹介する大特集で、19日と20日には、日本から活動弁士の片岡一郎氏が来米し、「大人の見る絵本、生れてはみたけれど」(1930年)と「突貫小僧」(29年)、「その夜の妻」(32年)を松村牧亜さんのピアノ伴奏で活弁した。片岡さんは「無声映画は、生の人間が介在することで新作になっていく。映像ではなく、感情が飛び出してくる3D映画だと思っている」と話す。台本も自分で書く。これまで世界22か国で活動し、NYは3回目。セリフは日本語だがエモーショナルなものとして伝わってくる臨場感あふれる上映会となった。1977年東京生まれ、日大芸術学部演劇科を卒業して2002年に弁士に。NHK大河ドラマ『いだてん』や周防正行監督による映画『カツベン』にて出演、時代考証、活動弁士の実演指導をした。小津の名作は「秋刀魚の味」(24日)、「晩秋」(28日)「東京物語」(29日)などまだまだ上映が続く。

小津安二郎(1903〜1963)監督生誕120周年を記念した映画上映会「OZU120」(国際交流基金とフィルムフォーラムの共催)フィルムフォーラム(ウエストハウストン通り209番地)。まだ見られる上映作品は次の通り。「秋刀魚の味」(24日)=写真=、「非常線の女」(24日)、「秋日和」(24日と28日)、「東京の女」(25日)、「浮草物語」(25日)、「浮草」(26日)、「東京の合唱」(26日)、「早春」(27日)」、「小早川家の秋」(27日)、「母を恋はずや」(27日)、「晩春」(29日)、「東京の宿」(29日)、「東京暮色」(26日と29日)、「東京物語」(29日)、入場料15ドル。チケット購入方法、上映予定の詳細はウェブサイトhttps://filmforum.orgを参照。