編集後記 2023年3月18 日号

【編集後記】
 みなさん、こんにちは。エリック・アダムス・ニューヨーク市長が9日夕、森美樹夫ニューヨーク総領事・大使主催の天皇陛下63歳の誕生日祝賀パーティーに電撃で出席して招待客を驚かせました。ニューヨーク市長が、天皇陛下のNY総領事館主催誕生レセプションに出席するのはおそらく今回が初めてでしょう。少なくとも私が1985年以来前職の読売アメリカ時代からのニューヨークで開催されてきた同レセプション取材を振り返っても過去37年間に市長本人が出席した記録はありません。昨年6月にジャパン・ソサエティーの年次晩餐会に初めてNY市長が出席して開会宣言して以来、日系関連団体の催しに顔を出すのは今回が2度目ですが、極めて異例なことです。祝辞で市長は日米文化交流の大切さ、東京とニューヨークを軸とした日米ビジネス関係の強化、若い世代の学術と技術の習得を支援するニューヨーク市の取り組みを紹介しながら、日米交流の重要性を壇上から力強くスピーチし、最後に「ハッピーバースデー・エンペラー」とお祝いの言葉を述べると大きな歓声が起こりました。しばし日米招待客とも気さくに会話をした市長は、会場で祝いの酒として出された新潟県産の日本酒「麒麟山」を口にして「ザッツ・グレート」と笑顔に。NY新潟県人会の会長、大坪賢次さんによると「市長は当日はまだ次の予定があるため酒は飲まないと事前に聞いていたんですが、飲んだら美味しい美味しいって飲んでましたね」と満面の笑顔で話していた。当日はジャパンパレードのビデオを見て森大使から説明される場面もあり、NY市長とNY日系社会との距離も一気に縮まったお祝いとなったようです。天皇陛下の誕生日は2月23日ですが、在外公館ではその前後に各地の事情を考慮して独自に開催しているそうです。今週号の1面と3面で報じています。 それでは皆さんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)