灰色人気が鮮明

欧米車も日本車もGREY is COOL

 自動車の車体の人気色がグレーになったのは今から4年前、イタリアのフィアットが軍用機の塗装を模して車体を灰色にしたのが火付け役となったと言われている。メタリックではない、ぬめっとした単色が特徴で、暖色系と寒色系に分かれ、絵の具で塗ったような透明感のないフラットな色合いが特徴だ。

 ベンツ、BMW、ポルシェ、ボルボなどの欧州車だけでなく、フォードのブロンコなどのトラックや乗用車でも広く見られ、日本車も続々と「グレーカラー」のボディ塗装車を米国市場に投入、いまやマンハッタンでも日常的によく見かけるようになった。これまで日本車のボディカラーと言えば白と黒の二色が、中古の査定においても高い価値をつけるため定番だったが、新しい年式の車ほど灰色比率が高くなる世界的傾向のなかでど真ん中を走っている。

(写真上)左上からベンツ、フォード(NY市内と近郊で19日、写真。三浦良一)

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