ペンキかけ止まらない

トランプタワー前BLM

黒人差別の蛮行

 マンハッタン五番街にあるトランプタワー前の道路に描かれた「ブラック・ライブズ・マター(Black Lives Matter=黒人の命も大事だ)」のスローガンが18日、前日に続きまたペンキで汚された。午後3時ごろ黒色のペンキをかけたもので、市警は女性2人を逮捕した。

 女性の一人は黒人で拘束時に「彼らは黒人の命を大事にはしていない」などと訴えていると同時に「イエス(キリスト)が大事だ」「我々はブラック・ライブズ・マターは支持しない」と叫んでいた。

 スローガンはデブラシオ市長も参列し今月9日に完成、ペンキをかけられたのは13日が最初で1週間で3回も起きたことになる。13日に赤いペンキをかけた男性は捕まっておらず警察が行方を追っている。17日は男性(44)と女性二人(25と39)が青いペンキをかけた。一人は「オール・ライブズ・マター」と書かれたシャツを、別の一人はトランプ大統領支持を示すシャツを着ていた。3人は器物破損の容疑で逮捕、起訴された。

 同じ時間にチラシを撒いていた女性(64)は違法配布の容疑で召喚状が発行された。警察が発表した資料によると、ブルックリンで13日に起きた銃撃事件に巻き込まれ死亡した1歳の子供の写真に「私は警官に殺されませんでした。私は黒人に殺されました。BLMはどこ?」などと書かれていた。

 ブラック・ライブズ・マターのスローガンはジョージ・フロイドさんの死亡事件以降、ワシントンDCやロサンゼルス、シアトルなど全米各地に描かれた。ニューヨーク市ではクイーンズやブルックリンでも描かれている。

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(写真)赤いペンキをバケツで撒き散らす男性(13日午後、市民撮影の動画から)