米国教育者を訪日派遣  第35回 NY日本商工会議所

 ニューヨーク日本商工会議所(JCCI)は6日夕、日本クラブで、第35回米国教育者訪日派遣プログラム参加者の出発前説明会と壮行会レセプションを開いた。当日は日本観光局(JNTO)、JTB、プリンスホテル、自治体国際化協会(クレア)、ニューヨーク日本人教育審議会の同プログラム関係各社が参加し、来賓としてニューヨーク日本総領事館の森和也首席領事が祝辞を述べ、JCCIの地域委員会・猪又正大委員長(KPMG LLP)が歓迎の言葉を述べた。 

 今年参加するのはニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット3州の現地校で日本人が在籍する学校の教師ら19人で、今月28日にニューヨークを出発して7月12日に帰国するまでの2週間にわたる訪日視察招待旅行を体験する。随行としてJCCIの前田正明事務局長が全行程で同行する。

 一行は、滞在中に海外子女教育財団(東京)、京都、広島平和記念資料館、白川郷、金沢、高山豊洲市場などを訪問、日本の中学校(広島)、高校(大阪)での学校視察、ホームステイなどを体験し、日本の社会制度や教育制度の現状を見学する。

 今回派遣される教師たちの所属地域は、コネチカット州グリニッチ、ニューヘイブン、ウエストチェスター郡スカースデール、NY市内クイーンズ区フォレストヒルズ、ブルックリンなどで、日本人児童生徒が比較的多く在設している学校や地域から参加者を選んでいるという。同プログラムは、日本人子弟がニューヨーク地域の現地校で急速に増加した1980年代、米国人教育関係者への感謝と対日理解促進のためJCCIが開始し、パンデミック前までは毎年実施していたが、現在は参加者の理解をより深めてもらう目的で1年前倒しで人選し、1年間の準備学習期間を設けて隔年実施に移行している。費用は同行家族以外は全額JCC基金が負担する。