美少女戦士セーラームーンNY公演 ブロードウエーを驚かす

 2・5次元ミュージカル「Pretty Guardian Sailor Moon The Super Live」が3月29日と30日、ニューヨーク・タイムズスクエアのプレイステーション劇場で開催され、日本のハイテクを駆使した舞台セットと迫力のサウンド、出演者たちの息のあった演技でニューヨーカーを魅了した。
 同舞台は、月刊誌『なかよし』(講談社刊)で、日本で1991年から連載された武内直子の少女漫画「美少女戦士セーラームーン」を原作に役者たちが実演とスクリーン映像、音響効果で2次元の漫画作品を立体表現で演出したミュージカル。今回の米国公演はワシントンDCで3月24日にプレミア公演、その後ニューヨーク公演と続いた。国際交流基金が推進する「Japan2019」の目玉企画のひとつ。
 制作はネルケプランニング、ニューヨーク公演プロデューサーは上羅尚治(ネルケプランニング)、吉井久美子(ゴージャスエンターテイメント)。会場は終始熱気に包まれ、観客のジャスティン・テダルディさんは「とってもエネルギッシュな作品で、会場全体が楽しめた作品だった。すばらしいステージだった」と語った。(26面英語版参照) キャストは、セーラームーンに河西智美、マーキュリーに替地桃子、マーズに長谷川唯、ジュピターに松崎カンナ、ヴィーナスに中西裕胡、クイン・ベリルに哀川まこと、クンツァイトに真田怜臣、タキシード仮面に立道里緒奈。
 講談社の小佐野文雄さんは「アメリカのファンの皆様に楽しんでいただけるようストーリーは分かりやすく派手で元気の出るパフォーマンスにした」と話す。
 2・5次元ミュージカルの生みの親、ネルケプランニング代表の松田誠さんは「極力セリフを少なくした海外バージョンを今回初めて作った。ニューヨーク公演は、今後の海外展開のステップになる作品だと思う」と語った 。 (三浦良一記者、写真も)