家庭料理代行の宅配サービス人気

マイ・ハッピー・タミー・クラブ LLC ニューヨーク
オーナー、ビジネス・マネージャー

反町 真理香さん

 妊婦、産後ママ、共働きや小さな子供のいる家庭、独身・単身赴任の人、年齢と共に健康が気になる人の役に立ちたい一心で「お母さんが作ってくれたような家庭料理」の料理代行宅配サービスを始めた。できる限りオーガニックの食材を使用し、栄養バランスのとれた週替わりのメニュー(メイン3品、副菜3品、スープ1品)を作り置きのビュッフェスタイルで届けている。もちろん防腐剤など一切不使用。Lサイズなら大人2人で一日2回5日間(20食分の量)に渡って、Sサイズなら大人1人で一日2回5日間(10食分の量)に食べることができる。

 群馬県出身の反町真理香さん(38)は、法政大学建築科を卒業後、ロンドンで1年間経験を積み、東京で2級建築士の免許をもつインテリアデザイナーとして6年間勤務した。2011年にプラットインスティチュートの大学院でインテリアを学ぶために留学で来米、7年間サラリーマン生活を続け、当地で結婚、妊娠して共働きで出産後3か月で娘をデイケアに預けてクイーンズのフォレストヒルズから事務所のあるマンハッタンの30丁目まで毎日通うのが大変だった。自分のように働きながら家事、育児、仕事をしている女性のために何かできないかとこのビジネスを考えた。とにかく体に優しい和食しか受け付けなかった。料理の専門家ではなかったことが逆に、家庭の主婦目線でメニューを考えることができた。家族との時間を作るためもあり今年1月にそれまで勤務していたインテリアデザイン会社を退職して今年2月に友人の八田百合さんと一緒にこのビジネスを始めた。

 ビジネスをスタートした翌月から、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言によって自宅待機、不要不急の外出自粛となり、在宅勤務の家庭などからも注文が殺到。4人雇って現在は6人のスタッフで240食分の料理を毎週登録60世帯からの注文を受けて2台の車でデリバリーする忙しさだ。配達地域はマンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ニュージャージーはエッジウォーター、フォートリーなどバーゲン郡が中心。ウエストチェスターからも配達してほしいとの要望があり、近くデリバリー網の拡充も検討している。

 「お客様からFBなどのSNSで、今日のミートボールは美味しかった、などの書き込みがあると、本当に嬉しい。ニューヨークでママさんコミュニティーを応援します」。 (三浦良一記者、写真も)

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