抹茶ラーメン NYで登場 EATOUT

 ニューヨークで人気が定着した日本の抹茶。カフェでは抹茶ラテが日常的な飲み物となり、スイーツやデザートにも幅広く使われている。その抹茶が今度は、ラーメンのスープへと進化

し、新たな食文化の可能性を見せ始めている。

 先日、NYの日本食レストラン「KEI」で、鮮やかな緑色が印象的な「抹茶ラーメン(Green Tea Ramen)」をいただいた。ミシュランから評価されるラーメン職人で KEIのエグゼクティブシェフ(総料理長)を務める平塚晃氏は「抹茶ラーメンは、1日数量限定、年内限りのスペシャルメニュー。ファッションデザイナーとの特別コラボレーションで、新作フレグランスとして抹茶の香りを取り入れた」とコメントする。当店の優しい抹茶味ラーメンとして人気が広がっている。

 抹茶の苦みが強いのかと思いきや、実際には鶏白湯の旨味を主体に、抹茶の香りがほのかに広がる、優しく繊細な味わい。濃厚な豚骨ラーメンに慣れた人には、少し物足りなさを感じるかもしれないが、日本茶を料理に取り入れた新しい発想が興味深い。

 こうした試みは、従来の「飲む抹茶」から「食べる抹茶」への広がりを感じさせる。さらに、鶏白湯の代わりに昆布や椎茸、植物性素材を使えば、ビーガンやプラントベース市場に展開する可能性もある。健康志向や新しい食体験への関心が高いニューヨーク。日本の伝統素材の抹茶が、ラテやスイーツを超えて、料理の新たな食材としてどこまで進化していくのか。NY の食文化に生まれつつある小さな変化に注目したい。(古市裕子、写真も)

KEI IZAKAYA & RAMEN

193 7th Ave,

New York, NY 10011

Tel 212-875-5398

年中無休