鬼そば藤谷優勝

ジャパンフェス、NYヌードルコンテスト

 第67回と68回ジャパンフェスが8日イーストビレッジで、9日アッパーウエストサイドで開催された。この日のために日本から2店舗のラーメン店が出店したほか、麺フードを展開する計7店舗がジャパンフェスに集結した。

 来場者に麺を楽しんでもらいながら投票によってNY麺王を選んだ結果、東京から出店した「鬼そば藤谷」(藤谷拓廊さん、41)が前回のNYラーメングランプリ2019に続き2度目の優勝を飾った。

 同店の「ロブスター味噌ラーメン2022」 には長蛇の列ができて、両日合わせて1200食余りが完売した。美味いオマール海老100キロの旨味は感動の味わい。日本ではカップラーメン300万食完売の実力を見事に発揮した。 

 京都から出店の「麺屋優光」(沖野聖将さん、28)は、京都の老舗本田味噌と生クリーム、鶏ガラスープを融合させた「カルボナーララーメン」で勝負した。トッピングは燻製チャーシューでクリームと相性抜群。とんこつとは違った東洋を感じさせない濃厚なクリーム味に米国におけるラーメンの新たな地平線を築いた。3位は韓国系ヌードルのタダ・ヌードルが入賞した。

 優勝した鬼そば藤谷の藤谷さんは「勇気を持ってNYに来てよかった。コロナの期間、夢とか希望が持てずにどうしたらいいのか迷った時もあって厳しかったんですけど、こういう場所を作ってくれていることがとてもありがたいなと思う。普段認められることがなかなかないから嬉しいです」と言葉に詰まりながら2度目の優勝を噛み締めるように喜びを語った。

  京都から参戦して2位となった「麺屋優光」の沖野さんも今回が2度目の出店。「藤谷さんにはかなわなかったですが、前回は入賞もできなかったので前進できた。将来につなげる一歩にしたい」と語っていた。

(写真)優勝した「鬼そば藤谷」(中央)、2位の「麺屋優光」(右)、3位タダ・ヌードル