女優の岩田華怜が23日夕、イーストビレッジのミドルチャーチで、岩田自身で脚本・演出を手がけた朗読劇の映像作品「10年後の君へ 2026」(50分)のチャリティー上映会を開催した。小学生の時に被災した同級生3人が10年後に再会し、大震災の前に10年後の自分に向けた手紙を入れて高台に埋めたタイムカプセルの箱を開け、忘れていた記憶が蘇るストーリー。
亡き母、父親への思い、片思いのままの想いが埋められていた手紙との再会。時を超えて伝えていかなくてはならないメッセージがそこにあった。
岩田は2011年に地元仙台市で東日本大震災を経験した。その後数週間の避難生活を経て、AKB48としてデビューするが、そのとき以来、自分が経験したこの震災の記憶を、なにか作品として残したいと言う強い思いがあったという。その作品を映像にしたのがこの朗読劇だ。100回を超える被災地訪問や取材を経て、時間をかけて自分の中で物語を組みたてていき、気づいたら筆を取っていたという。大学2年生のときに、ワンルームのアパートで書き終えた作品だという。この会場で集めた寄付金は、7月に発生した令和8年熊本地震の被災者へ義援金として寄付する。
岩田さんは「震災の記憶や命の大切さを後世に語り継ぐ目的もあり、ニューヨークに住む子供たちや、世界中の人たちに届けたい作品です。ニューヨークでも、25年前の9月11日に起こった同時多発テロ事件で、たくさんの人が亡くなりました。震災に関わらず、いま自分たちが生きている今日は、震災や戦争により命を落としたたくさんの人々が、『生きたかった今日』です。このチャリティー上映会に大勢の人が来てくれてとても嬉しい。いつかはこの作品をニューヨークの俳優で舞台上演するのが夢。日本人の学校などで上映会ができればなにより」だと語った。
(写真)上映後、花束を手に記念撮影する岩田さん(前列中央)

