日本語を学ぶ人を読者対象に新特別企画が本紙でスタート


社 告 本紙は、今週号から毎月第3週に、日本語を学ぶ人を対象とした連載シリーズ「週刊やさしいにほんご生活」をスタートします。現在、米国で日本語を学習している人は約1万7000人(在米日本大使館調べ)、日本語教育機関は1241か所(国際交流基金調べ)、米国内113の大学に日本語学部や学科が設置されています。

 記事は分かりやすい日本語で表記し、漢字にはすべて読みがなをつけて翻訳機能などを使って学習できるようにしました。本紙デジタル版を通して全世界の日本語学習者に愛読していただけるような内容を目指します。   ニューヨーク生活プレス社


 この連載は、日本語を勉強している人を読者対象としたコーナーです。日本文化やタイムリーな日本に関する話題などを簡単な日本語で毎月第3週号に掲載します。アメリカ人の友人などにご案内ください。

日本食(にほんしょく)のマナーを覚(おぼえ)よう

 日本食(にほんしょく)は姿勢(しせい)を正(ただ)し「戴(いただ)きます」と言(い)ってから食(た)べ始(はじ)めます。箸(はし)を持(も)ち、汁物(しるもの)↓ご飯(はん)↓おかずの順(じゅん)にいただきますが、お箸(はし)を振(ふ)り回(まわ)したりお箸(はし)で器(うつわ)を引(ひ)き寄(よせ)せたりしないこと。また、一度(いちど)口(くち)に運(はこ)んだものはお皿(さら)に戻(もど)さず綺麗(きれい)に戴(いただ)きます。食(た)べ終(お)わったら蓋(ふた)があるものは元(もと)に戻(もど)し、お皿(さら)は重(かさ)ねないのがマナーです。最後(さいご)は「ご馳走(ちそう)さまでした」と言(い)って感謝(かんしゃ)を表(あらわ)します。(長久保美奈、マナーコンサルタント)



(1) ことわざは、昔(むかし)から言(い)い伝(つたえ)えられてきた教訓(きょうくん)を含(ふく)む短(みじか)い言葉(ことば)=人生(じんせい)の教(おし)え、生活(せいかつ)の知恵(ちえ)、生(い)き方(かた)の指針(ししん)、おもしろい表現(ひょうげん)を楽(たの)しむものなど=です。気持ちや状況を一言(ひとこと)で伝(つた)えられるので、意味(いみ)を理解(りかい)して会話(かいわ)や文章(ぶんしょう)で使(つか)えば、教養(きょうよう)や日本語(にほんご)の幅(はば)が広(ひろ)がります。本(ほん)コーナーは日本文化(にほんぶんか)や日本語(にほんご)を学(まな)ぶ外国人向(がいこくじんむ)けに「わかりやすい言葉(ことば)」で、日本(にほん)の歴史文化(れきしぶんか)、精神性(せいしんせい)、気候風土(きこうふうど)などの本質(ほんしつ)に触(ふ)れるようなことわざを、使(つか)い方(かた)とともにご紹介(しょうかい)します。


七転び八起き (ななころびやおき) 

 人生(じんせい)はうまくいくことばかりではありません。しかし何度(なんど)失敗(しっぱい)しても、くじけることなく立(た)ち上(あ)がり挑戦(ちょうせん)していくことで、結果的(けっかてき)に成功(せいこう)する、より強(つよ)く成長(せいちょう)するという教訓(きょうくん)を伝(つた)えています。誰(だれ)でも、同(おな)じ失敗(しっぱい)は繰(く)り返(かえ)さないようにする知恵(ちえ)も生(う)まれます。自分(じぶん)が何(なに)かに失敗(しっぱい)してしまったシーン、相手(あいて)をはげましたいシーンなどで使(つか)います。日本(にほん)でだるま人形(にんぎょう)に人気(にんき)があるのは、転(ころ)んでも転(ころ)んでもたくましく起(お)き上(あ)がっていく底力(そこじから)にあやかりたいからです。 (絵と文、平田恵子)