日本の職人技を売る 地方の物産にも特色

NY NOW展示会

DECO BOKOが日本ブース出展

 日本のブランドと米国のバイヤーを繋ぐ展示会「DECO BOKO(ノース・レーン・インターナショナル、徳重真梨子代表主宰)」が、2日から4日までニューヨークのジェイコブ・ジャビッツ・コンベンション・センターで開催された米国最大規模のギフト・雑貨展示会「NY NOWサマー2026」に展示ブースを出展した。今年10回目で、今回は21ブランドが展示された。

(写真上) はんこ掘りの実演をする月野さん(右)とDECO BOKOを主宰する徳重さん

 今年は神奈川県内の企業がグループ参加したほか、日本全国の職人技を世界にアピールできる出店者が多かった。

 KAMAKURA SIGNET(鎌倉はんこ、代表取締役・月野允裕)は、鎌倉の歴史と職人技を礎に、日本の「はんこ」をラグジュアリーコレクターズアイテムとして再解釈した、現代的なシグネットブランドだ。鉄のフライパンを製造する株式会社ナウ産業(今寿義社長)は窒化黒染め加工で耐久性を高めた日本製鉄製調理器具を展示。今社長は、取手の接続部分の溶接は一発勝負でやり直しが効かない熟練の職人技が必要だという。絞りのファッションを手掛ける株式会社山上商店(本社・名古屋市、山上正晃社長)は、数百年の歴史を持つ「有松絞り」の技法と現代スタイルを融合したファッションブランドcucuriを実演紹介。組み木のジーンワークスの贈り手・池谷賢さんは精巧に組み上げられた商品を手に来場者に説明。Gojiaiは日常をちょっと豊かにするライフスタイルコレクションを紹介。代表の髙橋夏奈さんのジーンズのエプロンが来場者の目をひいた。

 DECO BOKOの徳重さんは「ここに来ればデザイン性の高い新しい日本ブランドが見つかるというバイヤーからの信頼と豊富な実績」を今年はさらに実感していると言う。

燕三条からは6社
SHOPPE OBJECT参加

 新潟県は、県内企業の米国への輸出拡大を図るため、ニューヨークでの販路開拓支援を実施し、2日から4日までチェルシーで開催された商品展示会SHOPPE OBJECTに燕三条の6社が参加した。浅野木工所(園芸用品、土農工具、レジャー用品)の副社長、浅野利栄子さんは「ブルックリンの園芸ショップなど、こだわりのあるお客様からの引き合いが多い。園芸バッグもサイズ感が珍しいと人気です」と話す。

 石﨑剣山の佐藤大輔社長は「アメリカ人の華道家の人などが買い求めてくれています」と特にミニサイズの剣山が人気とのこと。

 セネカはコーヨー・プロダクツ・ジャパンの名前で金属製のペーパータオルホルダーなどを並べた。金属おろし金メーカーのツボエの笠原伸司社長は手のひらに馴染む形状のおろし金のカラーバリエーションの美しさを手に取って説明した。とても軽い。

 高桑金属が作ったバナナの柄がついた食器はニューヨーク近代美術館(MoMA)の売店で売られているヒット商品。パケージもレトロな雰囲気で可愛い。

 製作工房武田は、スコップの形をしたスプーンが来場者の目を引いた。同社製作部の今井美穂さんはスパナの形をした柄のスプーンは、トヨタ自動車の博物館で販売されているという。

 燕三条ブランド推進部海外展開支援課課長の関川啓三さん=写真=は、燕三条の知名度は米国ではまだ浸透していない分、逆に伸び代があると見ている。「昨今の円安は、日本からの輸出には追い風で、昨年以上に海外からの引き合いが増している」と話している。