夏のお楽しみ、洞窟探検 NY州ハウ・カバーンへ

 さあ、いよいよ夏本番。次の休日には何をする?どこへ行く? 山も良いけどビーチも捨てがたい。でもお天気がちょっと心配。そんな時は洞窟探検へ行こう!洞窟なら雨が降っても大丈夫、しかも中はひんやり涼しくて夏の遠足にはぴったり。以下はホワイトプレーンズから車で3時間弱、州都オールバニの西に位置するハウ洞窟の知っ得情報。
■農家が発見
 地下約50メートル、数億年前に堆積した2種類の石灰岩で構成されているハウ洞窟。古くからインディアンには存在が知られていたこの洞窟に白人が初めて足を踏み入れたのは1842年のことだった。近辺に入植し、農場を営んでいたレスター・ハウは放牧している牛たちが、夏の暑い日にいつも同じ場所で草を食んでいることに気づいた。不思議に思って近づいて見ると、辺りはひんやりしている。更に調べると地面に空いた穴から冷たい風が吹き出ているではないか。土地の持ち主で友人でもあるウェットセルと二人、その冷たい風が吹いてくる穴をさらに広げて上半身を潜り込ませると…そこは深い洞窟への入り口だった。
 それから二人は毎日洞窟に出掛けては内部を探検した。その後、ハウはウェットセルから一帯の土地を100ドルで購入。1943年に米国で三番目となる観光用洞窟「ハウ・カバーン」をオープンした。当時のツアーは8時間もかかるものだったがビジターはどんどん増え、洞窟の入口近くにホテルが建設されるほど洞窟ビジネスは成功を収めた。資金繰りがうまくいかなくなったハウは洞窟を石灰石の採石会社に売却、観光洞窟は採石場へと姿を変えた。
■崩落と再生 
 20世紀初頭のマンハッタン建設ラッシュに伴い、セメントの需要が増大し、採掘が進むにつれ洞窟内の壁の崩落が起きて、洞窟の半分以上が埋没してしまう。採石場が閉鎖され20年近く放置された後、1920年代後半に「ハウ洞窟株式会社」が設立され、2年の月日をかけて再建工事が行われた。当時の最新技術を用いて地下47メートルまでエレベーターが設置され、1929年のメモリアルデーに再び一般公開が開始された。その後、民間オーナーの手に渡り、洞窟以外の屋外アトラクションを併設し、現在に至る。この夏開催されているツアーは次の通り。ツアー代金は全て税別。洞窟内は年間を通じて摂氏12度ほどなのでジャケットを忘れずに。通路は概ね整備されているがスニーカーなど歩きやすい靴で行くこと。
▽トラディショナルツアー(90分)=まずエレベーターで地下50メートルまで降り、ガイドと共にライトアップされた奇岩や鍾乳石を見ながら進む。最終地点でボートに乗って地底の川下りを体験した後、再び徒歩でエレベーターまで戻る。大人25ドル、ジュニア(12歳から15歳)21ドル、子供(5歳から11歳)13ドル、4歳以下無料。毎日催行。予約不要。
 次の2つのツアーは、トラディショナルツアーよりも冒険的なツアーで、狭い通路を這う場面もあり、ツアー参加者はつなぎ服と手袋、ブーツ、膝当て、電灯付きヘルメットなどを着用する(参加費に含まれる)。
▽アドベンチャーツアー(2時間)=32メートルの天井高を持つサイロ型の天然ドーム「グレート・ロタンダ」まで行くツアー。12歳以上対象。要予約。ツアー代金125ドル。
▽シグネチュア・ロック・ディスカバリー・ツアー(2時間半)=トラディショナルツアーの最終地点の向こう側には何があるのか? ハウ洞窟の秘密に迫るツアーで、地底湖「ヴィーナスの湖」と採石場時代に使われていたボートの残骸、「音楽堂」と呼ばれる反響音が美しい空間や巨大な鍾乳石などを巡る。14歳以上対象。要予約。ツアー代金155ドル。
 このほか、夏季の金曜日と土曜日の夜のみ催行のランタンツアー(2時間、16歳以上対象、要予約、ツアー代金35ドル)や、日曜日の夜のみ開催の家族連れ向け懐中電灯ツアー(2時間、5歳以上対象、要予約、ツアー代金35ドル、懐中電灯レンタル代含む)などがある。

Howe Caverns
255 Discovery Dr.,
Howes Cave, NY 12092
Tel: 518-296-8900
https://howecaverns.com/