JPX 山道CEOを表彰 外交政策協会NY夕食会

「日本に投資するなら今」スピーチで強調

 日本取引所グループ(JPX)の山道裕己取締役兼代表執行役グループCEOは6月25日、ニューヨークのハーバードクラブで開かれた外交政策協会(Foreign Policy Association)のコーポレート夕食会で、FPAメダルを受賞した。同賞は国際理解や経済・外交分野への顕著な貢献者に贈られるもので、日本の資本市場改革を主導してきた山道氏の功績が高く評価された。

 授賞式では、損保ホールディングスのアドバイザーを務めるポール・シェアード博士が山道氏を紹介。野村證券を経てJPX入りし、大阪証券取引所、東京証券取引所のトップを歴任、2023年からグループCEOとして市場改革を牽引している歩みを紹介した。両氏は、野村證券時代の元同僚の関係にあたる。

 受賞講演では、日本のコーポレートガバナンス改革をテーマについて語った。東京証券取引所が政府と連携して進めてきたコーポレートガバナンス・コードやスチュワードシップ・コードの導入により、企業が資本効率や株主価値を重視する経営へ転換しつつあることを説明した。こうした改革を背景に、日本企業の収益力やROE(自己資本利益率)が改善し、海外投資家からの評価も着実に高まっていると述べた。

 山道氏は「この受賞は私個人だけでなく、日本そのものへの評価でもある」と謝意を表明。長年続いたデフレや「ジャパン・パッシング」の時代を経て、日本は企業統治改革や構造改革、デジタル化やAI活用を追い風に新たな成長段階へ入ったとの認識を示した。

 さらに、海外投資家の意識は「日本に投資すべきか」ではなく「いつ投資するか」へと変化していると強調。「日本に投資するなら今だ」と力を込め、今後も透明性が高く信頼される市場づくりを進め、日本市場の国際競争力向上に取り組む決意を示した。日本経済の再評価が進む中、ニューヨークの金融関係者らも山道氏の講演に大きな関心を寄せ、出席した日系企業幹部や政府高官らも受賞の喜びを分かち合った 。